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インフォマティクスが設備の墨出し業務に特化し、「GyroEye Holo」と「Rebro」を連携:xR
インフォマティクスは、設備の墨出し業務に特化したMRシステム「GyroEye Holo」の機能強化を図り、設備用CADソフト「Rebro」と連携させた。
インフォマティクスは、NYKシステムズのCADソフト「Rebro」に対応した設備の墨出し業務に特化した複合現実システム「GyroEyeインサート」を発売すると2022年9月に発表した。
従来工法と比べ数倍の生産性が認められたGyroEye Holoを更に強化
GyroEyehはMicrosoft HoloLens 2に対応したMRアプリケーションと、データ変換ツール、コンテンツ管理システムで構成されるMRシステムで、建設業や製造業など約150社で導入されている。特に設備インサートの墨出し業務では、多くのユーザーから従来の工法に比べて3〜5倍の生産性や時間短縮が図れたと好評を得ているという。
GyroEyeインサートは、省エネや空調工事を手掛けるヤマトの監修のもと、実証実験を実施し、開発を進めてきた。
GyroEyeインサートでは、Rebroから専用ボタン1つで通り芯や配管ルート情報、インサートポイントといったGyroEyeインサート専用のファイルが出力されるほか、データの取り込み、複合現実システム用に自動変換される。
また、工事現場で専用のビュワーソフトを操作することで、タップに加えて見つめるだけの視線操作によって操作性が大幅に改善。MRモデルの選択や現実空間に合わせたモデル配置、表示場所の微調整に加え、インサートポイントや未処理箇所の残数とその場所などのMR表示、墨出し済み箇所の記録なども可能となっている。
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