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浪工学園がドローンに特化した「専門学校関西ドローン大学校」を2023年4月開校、VR教育もJapan Drone2022(2/2 ページ)

ドローンの利用分野が拡大するなか、今後はドローン運用に即戦力となる人材が求められるようになるのは必至だ。日本初のドローン専門学校となる浪工学園の専門学校関西ドローン大学校は、民間の資格取得機関では扱えない実践的な操縦実習やリスクアセスメント管理、国産ドローンの操縦資格取得などを実現する計画だ。

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バーチャルトレーナーなど、最新のトレーニング機器を用意

 関西ドローン大学校の設立は、浪工学園、理経、VFR、ACSLの4社が協力してあたるという(今展では浪工学園、理経、VFRの3社共同で出展)。理経はIT基盤やシステム構築、ネットワーク、VFRとACSLは国産ドローンの開発、浪工学園が教育の環境を提供と、それぞれの得意分野を持ち寄り、ドローン専科の人材育成のクオリティーを確保する。

 トレーニングの手法では、操縦の実習に力を入れることは先に触れたが、ドローン運用時に遭遇する危険回避や緊急着陸といったリアルで再現が難しいインシデント/アクシデントについては、こういったシーンを仮想空間に作り込んだバーチャルトレーナーで教習を行う。

 なお、バーチャルトレーナーのシステムは今後、外販も検討している。しかし、インシデントやアクシデントといったカスタマイズは、関西ドローン大学校のシステムにのみ実装されるようだ。


理経が手掛ける離着陸基地となるドローンポート。各社が有する技術や知見が関西ドローン大学校の授業に反映される

「SOTEN(蒼天)」は、ACSL開発の国産ドローン。バーチャルトレーナーでは、SOTENが仮想空間上に表示され、実機に近い操縦感覚で教習ができる

 これまで中国製に圧倒されていた国内のドローン市場も、情報漏えいや安全性などに関する意識の高まりからか、国産ドローンにシフトしつつある。関西ドローン大学校は、国産ドローンの運用に特化した専門学校として、2023年4月の開校を目指している。卒業生は、公共事業、防災分野をはじめ、自衛隊、警察、消防などでの活躍が期待されている。

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