千葉県野田市で延べ4.5万m2のマルチテナント型物流施設が着工、ESR:リテール&ロジスティクス
ESRは、千葉県野田市蕃昌で計画を進めていたてマルチテナント型物流施設「ESR野田ディストリビューションセンター2」の地鎮祭を2022年8月2日に行った。なお、ESR野田ディストリビューションセンター2では、総合物流企業と全棟の賃貸借契約を締結しており着工前に満床となっている。
ESRは、千葉県野田市蕃昌で計画を進めていたてマルチテナント型物流施設「ESR野田ディストリビューションセンター2」が着工したことを2022年8月3日に発表した。
「庄和インターチェンジ」から7キロの場所に位置
開発地は、国道16号線に面し視認性が高く、国道16号線と国道4号線の交差点「庄和インターチェンジ(IC)」から7キロの場所にあり、常磐自動車道「柏IC」から10キロのエリアに位置し、東北自動車道「岩槻IC」から20キロと、主要幹線道路にアクセスが可能で、東京港や成田空港と羽田空港など、輸送インフラ拠点への中継地点としても使え、東日本全域への広域配送拠点として役立つ。
周辺には、コンビニエンスストア、飲食店、量販店といった商業施設も多数あり、入居企業が雇用を確保しやすいだけでなく、人材が定着しやすい。
ESR野田ディストリビューションセンター2は、地上4階建ての耐震構造で、1階は両面にトラックバースを配置し、大型車両用の入り口と出口の設置場所を変え、敷地内の車両動線はワンウェイとし、大型車両の待機スペースを十分に確保することで、安全性に配慮した効率的な入出庫オペレーションを実現する。さらに、トラックバース前の車路は一部ピロティ形式※1を導入し、雨天に影響を受けにくい構造に仕上げる。
※1 ピロティ形式:壁がなく、柱のみで建物を支える形式。
倉庫部分は、1階から4階まで荷物用エレベーターと垂直搬送機による高い縦搬送能力を備え、床荷重が1平方メートル当たり1.5トンで、梁(はり)下有効高さは1〜3階は5.5メートル、4階は6.0メートル以上とし、柱ピッチは間口11×奥行き11メートルを確保して、物流運営の効率性と汎用性を重視する。
加えて、ESRの基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.(人を中心に考えたデザイン)」に基づき、ESR野田ディストリビューションセンター2では、倉庫区画を含め全館空調付きとし、入居者に安全で快適な就労環境を提供する他、通勤の利便性を高めるために146台分の駐社場と駐輪場(自転車の場合80台、バイクの場合60台)も設ける。
環境配慮に関しては、全館にLED照明、環境配慮型照明システム、ヒートポンプ式空調、節水型衛生器具、自家消費型太陽光発電システムを採用し、「BELS」の「5スター」を取得して、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」のAランク評価も取得する見込みだ。
BCP(事業継続計画性)対策については、非常用自家発電設備を備え、防災備蓄倉庫も設置し、停電時でも防災センター、荷物用エレベーター、トイレなどが一定時間使用可能とし、災害機能を維持できるようにする。
ESR野田ディストリビューションセンター2の概要
ESR野田ディストリビューションセンター2は、耐震構造のS造地上4階建てで、延べ床面積は4万5600平方メートル。所在地は千葉県野田市蕃昌266-9で、敷地面積は2万1556平方メートル。アクセスは東武野田線「七光台」駅から2キロの場所にある。設計はサンエス建設一級建築士事務所が担当し、施工はサンエス建設と堀建設が担い、着工は2022年8月1日で、竣工は2023年8月31日を予定している。
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