リンナイ、SmartDBによるデジタル化で営業業務をスピード向上:導入事例
リンナイとドリーム・アーツは、このたびリンナイが、営業活動における紙・Excel業務のデジタル化基盤に大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB」を採用したことを発表。2022年8月から営業部門内の稟議申請での運用を開始し、その後対象部門を徐々に拡大、全社の内製化基盤として2023年を目標に完全に切り替える予定だ。
リンナイとドリーム・アーツは、このたびリンナイが、営業活動における紙・Excel業務のデジタル化基盤に大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB(スマートデービー)」を採用したことを発表した。
リンナイでは、2022年8月よりSmartDBで構築した業務アプリの利用を1000人で開始した。今後は全社の内製化基盤として、2500人での利用を想定している。
リンナイでは、営業活動の案件管理や各種報告書、稟議申請など、紙やExcelでの運用業務が多くあり、意思決定や商談のスピードを阻害していた。紙での稟議申請は、起案から承認までに時間がかるほか、進捗(しんちょく)の確認、添付書類の印刷・コピーなどに無駄な工数が発生していた。また、決裁済みの書類や関連資料を探す作業にも工数を要し、合理化が求められていた。その他、経理業務でもペーパーレス化の推進検討が始まり、全社的な業務デジタル化基盤の導入検討を開始している。
リンナイが選定において重要視したのは、営業・経理業務で管理する複雑な業務フローをデジタル化するための機能要件をクリアできること、デジタル化を非IT部門である現場で自ら実現できるシステムであることだった。
検討の結果、選定基準とマッチしたSmartDBの高度なワークフローとWebデータベース機能であれば、今回のデジタル化対象業務のほか、全社のノーコード開発基盤としても活用できると判断し、採用に至った。
2022年8月からは営業部門内の稟議申請のSmartDBでの運用を開始。その後、会計伝票管理でも運用を開始し、対象部門を徐々に拡大しながら、2023年を目標に完全に切り替える予定だ。
導入効果として、稟議申請の承認までの時間短縮により意思決定を早め、営業活動の合理化を図る。また、2つの業務だけで年間で合計2300時間の工数削減を見込む。
今後は、営業活動において社内の情報共有・改善サイクルを高速化できる点にも期待しているという。
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