「博多」駅の筑紫口エリアで延べ2.9万m2のオフィスビルが竣工、NTT都市開発:再開発
NTT都市開発と大成建設の2社は、福岡県福岡市博多区博多駅東一丁目で開発を進めていたオフィスビル「博多イーストテラス」が竣工したことを発表した。博多イーストテラスは、「博多」駅に近接し、高い交通利便性を持つ博多駅筑紫口エリアに位置している。加えて、福岡市が官民連携で推進しているまちづくりプロジェクト「博多コネクティッド」の規制緩和第1号物件となる。
NTT都市開発と大成建設の2社は、福岡県福岡市博多区博多駅東一丁目で開発を進めていたオフィスビル「博多イーストテラス」が竣工したことを2022年8月5日に公表した。
1階にはスモールオフィス「Mol.t」を配置
開発地は高い交通利便性を持つ「博多」駅の筑紫口エリアに位置している。博多イーストテラスは、RC造(一部S造)地上10階/塔屋1階で、ワークスタイル「Active Based Working(ABW)」の考え方に基づく、さまざまなワークスペースを備え、目的や気分に応じて働き方や場所を自由に選べる。
建物の1階にはスモールオフィス「Mol.t(モル・ト)」を配置した。Mol.tは、充実したワーカーサポート機能を提供している。さらに、イベントなどによるユーザー同士のコミュニティーづくりやワーケーション、アクティビティーの機能を取り入れた新しい働き方の提案も行っている。
併設されているカフェ&バー「FUGLEN FUKUOKA」は、息抜きや休憩に使用でき、周辺住民が交流する場としての役割も果たしている。
また、福岡市が推進するイベント「Fukuoka Art Next」と連携し、建物内ではアジアデジタルアート大賞展「FUKUOKA ADAA(Asia Digital Art Award)」の外部展覧会場として多彩なアート作品を展示し、アートの魅力を発信する。
敷地内に設けた広場では、カフェやキッチンカーの設置やイベントを実施することで、日常的な賑(にぎ)わいづくりと当該エリアの魅力づくりに貢献する他、博多駅筑紫口エリアでは希少なオープンスペースとして、来街者の目的地となることで回遊性の向上に役立っている。
加えて、南北の広場をつなぐ「イーストテラスパス(南北通路)」には、エントランスホールと一体となった音響演出や空間デザインを施し、ビルのユーザーに安らぎを提供している。
博多イーストテラスの概要
博多イーストテラスは、RC造(一部S造)地上10階/塔屋1階で、延べ床面積は約2万9200平方メートル。所在地は福岡県福岡市博多区博多駅東一丁目18番33号で、敷地面積は約4900平方メートル。用途は事務所、店舗、駐車場。設計・施工は大成建設が担当し、着工は2020年7月で、竣工と開業は2022年8月。
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