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三井不動産レジが高耐久部資材を新築分譲マンションへ採用開始、屋内漏水を18年保証:導入事例(2/2 ページ)
三井不動産レジデンシャルは、大規模修繕工事の長周期化を図るべく、分譲マンション建築時に高耐久部資材の採用を開始する。また、これまで屋上と外壁から屋内への漏水保証は新築時から10年後までだったが、新築時から18年後までに延長する。同社の調べによれば、こういったケースで漏水保証期間が18年間というのはマンション業界で初となる。今回の取り組みは、埼玉県新座市で2022年3月に着工した新築分譲マンション「パークホームズ志木コンフォートテラス」を皮切りに、同社が開発する分譲マンションで順次展開していく。
ライフサイクルCO2排出量を約38%削減
さらに、三井不動産レジデンシャル直営のレジデンシャル・カスタマーセンターと三井不動産レジデンシャルサービスの双方に蓄積されたデータや知見を生かし、前記の高耐久部資材を使用することで、屋上と外壁から屋内への漏水保証について、新築時から18年後までに延長する。
加えて、大規模修繕工事回数の減少に伴い、廃材処理量や運搬などに利用される車両数などが削減され、運用段階(竣工後から建物解体までの期間)で約38%のCO2排出量カットが期待される。
今回の取り組みを導入する第1号物件は、三井不動産レジデンシャルが埼玉県新座市で開発を進める新築分譲マンション「パークホームズ志木コンフォートテラス」。開発地は東武東上線「志木」駅から徒歩7分の場所に位置する。パークホームズ志木コンフォートテラスは、RC造地上8階建てで、総戸数は135戸。専有部には、ウォールドアとダブルアウトフレームを設けることで、可変性が高くゆとりがある間取りを実現する。
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