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木・鉄骨のハイブリッド耐震システムを国内初導入したビルが渋谷で竣工、東急不動産導入事例

東急不動産は、東京都渋谷区で開発を進めていたオフィスビル「COERU SHIBUYA」が2022年6月30日に完成したことを公表した。COERU SHIBUYAは、木・鉄骨のハイブリッド耐震システム「木鋼組子」を国内で初めて採用した建物となる。

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 東急不動産は、東京都渋谷区で開発を進めていたオフィスビル「COERU SHIBUYA」が2022年6月30日に竣工したことを同年7月14日に発表した。

JR/東京メトロ銀座線/半蔵門線など「渋谷」駅から徒歩6分の場所に位置

 開発地は、JR/東京メトロ銀座線/半蔵門線/東急田園都市線「渋谷」駅から徒歩6分の場所にあり、交通利便性に優れる。

 COERU SHIBUYAは、外部からの視認性が高い2面のファサードに、ラチス状の木と鉄骨から成るハイブリッド耐震システム「木鋼組子」を採用しているだけでなく、10〜13階の柱梁(ちゅうりょう)に木質ハイブリッド集成材を使用し、エントランスホールにも一部天然木を利用することで、建物内外から木材のぬくもりを感じられるように仕上げた。


「COERU SHIBUYA」の外観(左)、ファサード面の「木鋼組子」(右上)、家具付けオフィス(右下) 出典:東急不動産プレスリリース

 木鋼組子は、木と鉄骨のハイブリッドブレースで、鋼板芯材の外周を木で挟み一体化したものをラチス形状にユニット化したシステム。特徴は、圧縮力に強い「木」と引張力に強い「鉄骨」を組み合わせることで靭性の高い耐力要素を生み出せ、高層S造のビルなどに適用する点。なお、木鋼組子は、前田建設工業とホルツストラが共同開発したもので、共同特許出願中の技術。


「木鋼組子」のイメージ(左)と「COERU SHIBUYA」での活用(右) 出典:東急不動産プレスリリース

 建物の10〜13階に使用された木質ハイブリッド集成材は、S造でありながら集成材を耐火被覆として木質感ある仕上げとし、見た目は木造でありながら、S造と同様の構造計算に応じる木質構造部材で、木材には長野県産の信州カラマツを用いている。


木質ハイブリッド集成材のイメージ(左)と「COERU SHIBUYA」での活用(右) 出典:東急不動産プレスリリース

 今回の施設は、S造と木造によるハイブリッド構造のオフィスとして発表されているものとしては、国内最高クラスの13階建てで、木鋼組子の木材にはフィンランド産の欧州アカマツを活用した。

 さらに、木造建築物に関連する技術の進展と普及啓発を図ることを目的とした国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されており、再生可能な循環資源である木材を使用することで環境へ配慮した建物となっている。

 加えて、2022年7月20日にグリーン電力(再生可能エネルギー電力)を導入することが決定している。

COERU SHIBUYAの概要

 COERU SHIBUYAは、S造(一部木造)地上13階建てで、延べ床面積は1408.57平方メートル。所在地は東京都渋谷区道玄坂一丁目20番3号で、敷地面積は174.56平方メートル。設計は前田建設工業 一級建築士事務所が担当し、施工は前田建設工業 東京建築支店が担い、竣工は2022年6月30日。


「COERU SHIBUYA」の位置図 出典:東急不動産プレスリリース

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