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建設土木の現場向け、腰痛を軽減するベスト型パワースーツ:アシストスーツ
エヌ・エス・ピーは動力源を使用せずにバネの反発力を利用して背筋力を向上するワーキングパワースーツ・シリーズの新製品「アシストベスト タスケル」を発表した。
エヌ・エス・ピーは、動力源を使用せずにバネの反発力を利用して背筋力を向上するワーキングパワースーツ・シリーズの新製品「アシストベスト タスケル」を発表。既に販売も開始している。
同製品は背面に配された4本の強力バネを内蔵した通気性の高いメッシュ素材のベスト。300gの軽量設計で、重量物の持上げなど腰への負担が大きい作業時のアシストスーツとしてだけではなく、テレワークでの長時間のデスクワークなど、同じ体勢から発生する腰痛を軽減することができるとしている。ベストの襟元は深めのVネックで着脱しやすさに配慮したという。サイズは、M〜3Lまで備える。
装着の際は、ホック5個とファスナーを引き上げて、裾を持って下へ伸ばすようにする。腰部分は2重設計にした上、着用時にはずり上がっていかないよう工夫している。
エヌ・エス・ピーは2022年7月20日から東京ビッグサイトにて開催された「猛暑対策展」に出展。同社ブースではアシストベスト タスケルの試着も可能。
建設・土木の現場は夏は暑く、冬は厳しい寒さに晒され重労働の環境である。同社では、この環境を快適な環境で過ごせるファン付きの「Nクール ウェア」や力をアシストするスーツを開発してきた。利用者からの「動きやすく、柔らかな着心地、腰への負担を軽減できる安価な製品」を求める声を受け、今回の販売に至ったという。
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