埼玉県ふじみ野市で延べ11.2万m2の物流施設が着工、シーアールイー:リテール&ロジスティクス
シーアールイーは、埼玉県ふじみ野市で、2024年1月末の竣工に向け開発を進める大型物流施設「ロジスクエアふじみ野A」の地鎮祭を2022年7月4日に開催した。
シーアールイーは、埼玉県ふじみ野市で開発を進める大型物流施設「ロジスクエアふじみ野A」が2022年7月15日に着工したことを同日に発表した。
敷地面積は10万1128.48m2
開発地は、埼玉県ふじみ野市の国道254号バイパス沿いに位置し、254号バイパスは片側2車線の幹線道路で、国道463号線(浦和所沢バイパス)や国道16号線などの幹線道路と連結しており、重要な幹線道路となっている。
一方、開発地の埼玉県ふじみ野は、都心部へのアクセスにも優れ、物流拠点として県内でもニーズの高いエリアで、人口は11万4000人を超え、世帯数は約5万3000世帯で、東武東上線/地下鉄有楽町線/地下鉄副都心線「ふじみ野」駅の開業により、良好な住宅整備が進行し人口も増加傾向にある。
ふじみ野駅は、2008年6月以降、これまでの地下鉄有楽町線と地下鉄副都心線で東武東上線の相互乗り入れが実現したことで、都心への交通利便性がアップし、開発地の周辺は人口集積が見込まれており、雇用を確保しやすくなる見通しだ。
ロジスクエアふじみ野Aは、地上4階建てで、2〜4階へ大型車両が直接乗り入れられるランプウェイを設け、トラックバースを各階に備える。ランプウェイは上り専用と下り専用をそれぞれ設置するダブルランプウェイ方式として、車両動線を一方通行とすることで場内の安全性向上を図り、1階は両面バースとすることで、トラックバースでは計185台の大型車が同時接車可能とする。
倉庫部分は、基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネルを取り付け、床荷重は1平方メートル当たり1.5トンで、梁(はり)下有効高さは1階が6.0メートルで、2〜4階では5.5メートル以上(一部除く)を確保。テナント区画では、最大で10テナントが入居できる設計とし、最小で4495.868平方メートルから使えるようにする。
さらに、事務室の増設、庫内空調設備装着の際に必要な配管ルートや室外機置場の確保など、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応が行える仕様とし、多様な需要に応える。
共用部としては、4階の東西2カ所にカフェテリアを配置し、各店舗に入居者用の売店を設置する他、倉庫内の防火区画壁には耐火断熱パネルを採用して、冷暖房設備設置時の熱負荷低減につなげ、鋼板製のパネル仕上げで倉庫内の美観や耐震性を高め、職場環境を働きやすく整備する。
環境対策に関しては、全館にLED照明や人感センサー、節水型衛生器具を採用し、省エネルギーに配慮するだけでなく、「BELS」評価と「CASBEE-建築(新築)」の認証を取得する予定だ。
また、太陽光発電システムを導入して自家消費するとともに、エンバイオC・エナジーから再生可能エネルギーを調達することで、使用電力を全て100%グリーン電力とする。加えて、発電した電力の一部を施設内に蓄電して、停電時に非常用電力として使用できる蓄電池システムの導入で、入居テナントのBCP(事業継続計画)策定を後押しする。
ロジスクエアふじみ野Aの概要
ロジスクエアふじみ野Aは、S造地上4階建てで、延ベ床面積は11万2294.84平方メートル。所在地は埼玉県ふじみ野市福岡新田で、敷地面積は10万1128.48平方メートル。用途地域は工業専用地域で、主要用途は倉庫(倉庫業を営む倉庫)。設計・監理は西松建設が担い、施工は 西松・初雁特定建設工事共同企業体が担当し、着工は2022年7月15日で、竣工は2024年1月31日を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 千葉県船橋市で延べ1.9万m2の物流施設が竣工、小田急不動産
小田急不動産は、千葉県船橋市浜町で開発を進めていた物流施設「小田急不動産ロジスティクスセンター船橋」が2022年2月28日に竣工したことを公表した。小田急不動産ロジスティクスセンター船橋は同社が開発した物流施設施設として2棟目となる。 - 埼玉県春日部市で延べ1.9万m2の物流施設が着工、ロジランド
ロジランドは、埼玉県春日部市で、物流施設「LOGI LAND 春日部II」の開発に着手した。LOGI LAND 春日部IIは、同社が春日部市内で開発する物流施設として2件目となる。 - 茨城県稲敷郡で延べ3.6万m2の物流施設が着工、大和ハウス工業
大和ハウス工業は、茨城県内で、マルチテナント型物流施設「DPLつくば阿見I-A」やBTS型物流施設「Dプロジェクトつくば谷田部」など、合計8棟・総延床面積約33万平方メートルの物流施設を開発してきた。同社はこのほど、茨城県で9棟目となる物流施設「DPLつくば阿見II」の開発に着手した。 - ヒューリックが物流施設の開発事業を始動、第1弾は江戸川区で延べ1.9万m2の物流施設
ヒューリックは、物流施設開発事業の第1弾として、東京都江戸川区で「ヒューリックロジスティクス葛西」の開発に着手した。ヒューリックロジスティクス葛西の開発プロジェクトは、東京都江戸川区で同社が保有するオフィスビル「ヒューリック葛西臨海ビル」の未利用容積(約100%分)を活用した増築として行う。