東京・港区で延べ14.8万m2の新築分譲マンションを開発、三井不動産レジデンシャルら:プロジェクト(2/2 ページ)
三井不動産レジデンシャルは、三菱地所レジデンスとともに、「(仮称)港区三田一丁目計画」として、東京都港区で開発を進める新築分譲マンションの名称を「三田ガーデンヒルズ」に決定した。三田ガーデンヒルズは、三井不動産グループと三菱地所グループが都心で開発する分譲マンションとして、東京都渋谷区の分譲マンション「広尾ガーデンヒルズ」に続く2件目となる。
大規模燃料電池と太陽光発電設備によるオンサイト発電で創エネも実施
建物では、国内のマンションで初採用となるBloom EnergyJapanの大規模燃料電池(250キロワット)と太陽光発電設備(200キロワット)でのオンサイト発電で創エネも実施するだけでなく、微小な機械システム「MEMS」で共用部の空調稼働を抑える。
さらに、デュアルフューエルガスタービン発電機(1500キロボルトアンペア)を搭載することで、有事の際もガスの供給と関連設備の稼働が維持される間は、あらかじめ設定した電力供給量に基づき、共用部(照明、空調、エレベーター、給排水設備、セキュリティなどの一部)と全ての住戸(照明、給湯器・冷蔵庫・情報盤用コンセントの一部)に対して、安定的に電気の供給を行う。
加えて、太陽光発電設備(10kw)の設置を含め、実質再生可能エネルギーを100%利用し、電気のCO2排出量実質ゼロを実現して、植栽への雨水利用やリサイクル資材の活用を行う他、三田ガーデンヒルズと販売サロンの建設時から実質再生可能エネルギーを100%使う。こういった取り組みにより「ZEH-Oriented」の認証を取得する。
各住戸の電力消費量も見える化し、使用電力の抑制を図り、環境活動促進となるイベントをマンション内で定期開催し、参加した入居者に特典を付与する。
また、帝国ホテルとコンシェルジュサービスを提携し、マンション内のバーラウンジで帝国ホテルのバーテンダーがサービスを提供するだけでなく、バレー、バトラー、ポーター、ドアマンなど多様なフロントサービスを用意する見通しだ。
感染予防対策としては、非接触型オートロックやエレベーターの採用、共用施設の予約状況、CO2濃度情報を提供するIoTを用いて、適切な換気・湿度調整などを行う。災害への対策としては、全ての入居者が約3日分の非常食や飲用水を備蓄し、安心して住める環境を構築する。
三田ガーデンヒルズの概要
三田ガーデンヒルズは、RC造地下2階/地上14階建てで、延べ床面積は14万8310.07平方メートル。所在地は東京都港区三田一丁目102番1(地番)で、敷地面積は2万5246.57平方メートル。総戸数は1002戸(他店舗2区画)で、専有面積は29〜370平方メートル。設計・施工は大成建設が担当し、竣工は2025年3月を予定している。
【訂正】初出時、記事内容に誤りがありました。上記記事はすでに訂正済みです(2022年7月16日0時50分)
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