埼玉県北足立郡で物流施設第1号案件の開発に着手、クレド・アセットマネジメント:リテール&ロジスティクス
国内では、企業と消費者のEC利用が急速に拡大しており、物販系のECは12兆円超えの市場規模に成長している。一方、荷物がより多頻度小口化する中、物流業務の高度化や効率化、人手不足の対策として、施設内で働くスタッフの雇用環境改善と自動化・機械化は、喫緊の問題となっており、解決策ととなる先進的物流施設へのニーズが高まっている。そこで、クレド・アセットマネジメントは、先進的物流施設の開発に踏み切った。
クレド・アセットマネジメントは、埼玉県北足立郡伊奈町で、同社が手掛ける物流施設の第1号案件として「CREDO桶川伊奈」の開発に着手したことを2022年6月9日に発表した。
埼玉新都市交通伊奈線「内宿」駅から約1.5キロ
開発地は、圏央道「桶川加納インターチェンジ(IC)」から約6.1キロの場所に位置し、「白岡菖蒲IC」から約5.4キロと高速道路へのアクセスに優れ、首都圏への広域配送だけでなく、埼玉県全域への配送拠点として役立つ。
さらに、工業団地内に立地するため、24時間365日の物流オペレーションにも適す他、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)「内宿」駅から約1.5キロと徒歩圏内で、周辺の労働人口も比較的多いことから、人材を確保しやすい。
CREDO桶川伊奈は、桶川・上尾エリアでは希少な1社が専用で使える先進的物流施設として開発される。建物は、S造地上4階建てで、1階をブレースのない構造にして空間を確保することで搬入出のオペレーションを効率化するなど、機能性を重視した設計を採用する。
さらに、事務所や休憩エリアの集約による利便性の向上や自然材の利用など、人と環境に配慮したデザインを採用し、ウェルビーイングな働く環境を提供するとともに環境認証も取得予定だ。加えて、マテハンの設置や倉庫内の温度管理、セキュリティの強化など、テナントの将来的な需要に応える各種オプションを準備する。
CREDO桶川伊奈の概要
CREDO桶川伊奈は、S造地上4階建てで、延べ床面積は約1万平方メートル。所在地は埼玉県北足立郡伊奈町西小針で、敷地面積は約5000平方メートル。環境認証は「CASBEE認証」の「Aランク」と「BELS認証」の「5スター」を取得見込みだ。着工は2022年12月で、竣工は2023年10月末を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 神奈川県相模原市で延べ約33万m2の多機能物流施設が竣工、日本GLP
日本GLPは、神奈川県相模原市で開発を進めていた物流施設「GLP ALFALINK 相模原1」と共用棟「リング」が竣工したことを公表した。共用棟を含むGLP ALFALINK 相模原1の延べ床面積は33万1348平方メートルで、施設内には人材派遣会社や物流機器のレンタル会社が入居している他、配送会社のターミナルも設置されるなど、従来の物流施設とは一線を画す企業が入居している。 - ヒューリックが物流施設の開発事業を始動、第1弾は江戸川区で延べ1.9万m2の物流施設
ヒューリックは、物流施設開発事業の第1弾として、東京都江戸川区で「ヒューリックロジスティクス葛西」の開発に着手した。ヒューリックロジスティクス葛西の開発プロジェクトは、東京都江戸川区で同社が保有するオフィスビル「ヒューリック葛西臨海ビル」の未利用容積(約100%分)を活用した増築として行う。 - 三井不動産が新たに物流施設を7件開発、総延べ床面積は約390万m2に
三井不動産はこのほど、新たに物流施設を7件開発することを発表した。新規開発施設7物件を含めた三井不動産の物流施設は、合計47物件で、総延べ床面積は約390万平方メートルに及び、累計投資額は約6100億円に達する。 - BTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工、防火用の設計や最新設備を導入
東急不動産は、「Deliver future and smiles.」をテーマに、物流施設ブランド「LOGI'Q」の展開を2016年にスタートした。現在、開発中の物流施設を含め、累計14物件を建設している。2020年1月29日には、埼玉県入間郡にBTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工式を執り行った。