ニュース
日立、設備を点検/監視/最適化するデジタルソリューションを販売:検査・維持管理
日立製作所は、電力事業者など向けに、送電網などの設備を点検、監視および最適化するデジタルソリューション「Lumada Inspection Insights」の販売を開始する。
日立製作所は2022年5月24日、電力事業者など向けに、送電網などの設備を点検、監視および最適化するデジタルソリューション「Lumada Inspection Insights」の販売を開始すると発表した。
同ソリューションは、日立エナジーと日立ヴァンタラが共同開発した。日立エナジーのソリューション「Hitachi Vegetation Manager」および「Hitachi Map」、日立ヴァンタラのソリューション「Hitachi Image Based Inspections」および「Hitachi Intelligent Infrastructure Monitoring」で構成される。
AI(人工知能)やML(機械学習)を用いて衛星画像やLiDAR、温度分布などの写真および動画を解析し、障害や設備停止の要因を特定する。マイクロサービスをベースとした包括的な機能を搭載しており、さまざまなソースを基に設備の状態や障害要因、健全性などを単一のUIで可視化できる。
また、予測分析により運用や環境におけるリスクを評価可能。障害が発生していない段階の修繕を効率化できる。
同ソリューションを用いることで、顧客の設備点検の自動化や安全性の向上、天候関連のリスクや山火事による環境への影響の抑制などが可能となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日立アーバンエース HFがiF DESIGN AWARD 2022を受賞
日立ビルシステムの標準型エレベーター、「アーバンエース HF」が、iF International Forum Designが主催する「iF DESIGN AWARD 2022」を受賞した。 - エレベーターなどビル設備を24時間見守る日立の「管制センター」刷新、ビルオーナー向け「BUILLINK」も機能拡充
日立製作所と日立ビルシステムは、エレベーターやエスカレーターといった昇降機をはじめ、ビル設備機器を24時間365日遠隔監視している「管制センター」を一新する。管制センターの更新に合わせて、ビルオーナーや施設管理者向けの見える化サービス「BUILLINK」が対象とする設備機器を広げるほか、感染症防止のソリューションなどの機能拡充も図る。 - 日立、フィリピンで鉄道システム案件向け昇降機67台を受注
日立ビルシステムと日立製作所は、フィリピンの南北通勤鉄道向けに昇降機67台を受注したことを発表した。フィリピンにおいて日立グループでは初の鉄道システム向け案件となる。 - 日立と応用地質の「地中可視化サービス」がAI精度を向上させSaaSでの提供開始
日立製作所と応用地質は、地下構造物を可視化する「地中可視化サービス」の機能強化を図った。地中可視化サービスは、地中レーダー探査装置を搭載した車を走行させ、路面下の画像をAIで解析し、2次元や3次元でデータ化する。今回は、これまでに実証を重ねてきた全国18事業体の実績をもとにしたAI精度の向上に加え、サービス自体をSaaS型プラットフォームとしたことで、必要な時にWeb上からいつでも確認できるようにした。