暑熱・換気の対策として大風量のHVLSファンを発売、NBCエンジニア:製品動向
NBCエンジニアは、夏の暑さや新型コロナウイルス感染症への対策として、KALEの大風量低速(HVLS)ファンを販売している。
NBCエンジニアは、夏の暑さや新型コロナウイルス感染症への対策として、KALE(Kale Environmemtal Technology Corporation)の大風量低速(HVLS)ファンを発売したことを2022年3月31日に発表した。
各ファンの騒音値は約40デシベル
大規模の閉鎖空間では、換気方法に制限がある。対処策として、ルーフファンを設置しても、人や設備がある地上付近の空気に対する換気で効果を発揮しにくい。しかし、HVLSファンを配置すれば、空間内に循環気流を生み出し、空間全体の空気をかき混ぜられる他、ルーフファンと併用することで、空気の質を改善でき、建屋内の湿度も低下させられ、結露対策にも有効だ。
こういった利点を踏まえて、NBCエンジニアは、KALEのHVLSファン「ユーラスIII」「エアポール」「エアフリー」「エアムーブ」を発売する。
ユーラスIIIは、PMSMモーターを採用したシーリングファンタイプの新型HVLSファンで、ギアを使わないためメンテナンスフリーで使え、製品の最大直径は7.3メートルで、空間内に効率的に循環気流を作りだし、1台で最大1800平方メートルの巨大なエリアをカバー可能で、エリア内全体で体感温度を5〜8度下げる効果を持つ。
エアポールは、屋根が無く、取り付けが困難な場所でも設けられるスタンドタイプで、屋外でも使えるため、イベント会場でも役立つ。さらに、空気の流れが少ない場所に配置することで換気を促進し、コロナ対策でも有効だ。
エアフリーは、壁付けと天井取り付けに対応した大型のHVLSファンで、低騒音で省エネなだけでなく、水洗いできメンテナンスもしやすい。
エアムーブは、キャスター付きで自由に動かせ、キャスターにはロック機能が付いており使用中に風圧で移動せず、低騒音で省エネだ。また、水洗いに応じ、メンテナンスもしやすい。また、各ファンの騒音値は約40デシベルで、閑静な住宅街や図書館と同程度の静かさだ。
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