福岡県小郡市で延べ約9.1万m2の物流施設の開発に着手、日本GLP:リテール&ロジスティクス
日本GLPは福岡県小郡市で物流施設「GLP福岡小郡」の開発に着手した。今後は、2022年7月に着工し、2023年11月の竣工を予定しており、投資総額は約145億円となる見込みだ。
日本GLPは、福岡県小郡市で計画を進めていた物流施設「GLP福岡小郡」の開発に着手したことを2022年4月26日に発表した。
最大8テナントが入居可能
開発地は、長崎自動車道「鳥栖インターチェンジ(IC)」から約2.7キロの場所にあり、九州横断自動車道と九州縦貫自動車道の結節点となる「鳥栖ジャンクション(JCT)」から約700メートルと、九州全域への広域配送が可能な地域に位置し、物流拠点として優れている。
さらに、西鉄天神大牟田線「西鉄小郡駅」と甘木鉄道「小郡駅」から徒歩圏内と通勤性も良好で、住宅エリアも近くにあることから、雇用を確保しやすい。
GLP福岡小郡は、3階につながるスロープを設置することで、1〜2階と3〜4階の組み合わせによる2層使い方式を採用し、最大8テナントが入居できるようにする。各区画には荷物用エレベーターと垂直搬送機を配置し、効率的なオペレーションを実現する見通しだ。
建物内には、アクリルパネルを設置した従業員用のラウンジや非接触型のエレベーターなどで感染症対策を行い、快適性と安全性を高める。加えて、外につながるウッドデッキから直接アクセス可能なスペース「リビングラボ」を導入し、入居者だけでなく地元住民も使える空間を創出する。
リビングラボは、災害時の避難場所や地域の集会所、ファーマーズマーケットといったコミュニケーションの場として活用する他、気軽に休憩をしながらくつろげる場所とする。
環境配慮に関しては、自家消費型の太陽光パネルを完備し、グリーン電力の館内供給とLED照明の取り付けも行う。また、室内と室外の空気を効率的に換気する全熱交換器などの省エネルギー設備を導入するだけでなく、約2000平方メートル以上の緑地化により冷暖房効率を高めることでCO2の排出を抑制し、入居企業の環境負荷軽減に貢献する。
GLP福岡小郡の概要
GLP福岡小郡は、耐震構造のS造地上4階建てで、延べ床面積は約9万1000平方メートル。所在地は福岡県小郡市小郡923-12で、敷地面積は約4万3000平方メートル。着工は2022年7月で、竣工は2023年11月。なお、建築環境総合性能評価システム「CASBEE認証」と「ZEB認証」の取得を予定している。
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