愛知県小牧市で延べ1.1万m2の物流施設が竣工・満床稼働、野村不動産:リテール&ロジスティクス
野村不動産は、愛知県小牧市大字文津で開発を進める物流施設「Landport 小牧 ANNEX」が竣工したことを公表した。Landport 小牧 ANNEXは、東京都八王子にある物流施設「Landport 八王子」に入居する新開トランスポートシステムズが、東海エリアでの事業拡張に伴い、1棟利用することが決定している。
野村不動産は、高機能型物流施設「Landport(ランドポート)」シリーズの1つとして、愛知県小牧市大字文津で開発を進める物流施設「Landport 小牧 ANNEX」が2022年3月25日に竣工し、満床稼働したことを同月29日に発表した。
大庇を導入することでトラックバース部を無柱化
開発地は、「小牧インターチェンジ」から約4.6キロの場所にあり、名神高速道路、東名高速道路、中央自動車道といった高速道路へのスムーズなアクセスを実現しているだけでなく、「名古屋」駅から約22キロのエリアに位置し、東海環状自動車道と伊勢湾岸自動車道への交通利便性に優れる。
Landport 小牧 ANNEXは、耐震構造のS造地上5階(倉庫 3層)建てで、車両と倉庫の高さを水平にする「テーブルリフター」を採用しており、精密機器の荷役効率が高い。倉庫部の1〜2階は、梁(はり)下有効高を6.5メートルとし高い保管効率を達成し、3階は梁下有効高は5.5メートル。
さらに、大庇(ひさし)を導入することで、トラックバース部を無柱化し、荷さばきしやすくした。1階には大型シーリングファンを設置し、快適な倉庫内労働環境を確保して、施設内にはカフェテリアを設け、入居企業の社員が働きやすい環境となっている。
環境配慮に関して、事務所など一部のエリアを除き、人感センサー付きLED照明を採用し、屋根には太陽光発電システムを導入。
また、東京都八王子にある物流施設「Landport 八王子」に入居する新開トランスポートシステムズは、建物におけるセキュリティの高さと庇による車両導線や荷役効率の利便性を評価し、Landport 小牧 ANNEXの1棟利用を決定した。
Landport 小牧 ANNEXの概要
Landport 小牧 ANNEXは、ビル造・耐震構造のS造地上5階(倉庫3層)建てで、延べ床面積は1万149.63平方メートル。所在地は愛知県小牧市大字文津1000で、敷地面積は5936.07平方メートル。交通アクセスは名鉄小牧線「味岡駅」から徒歩約13分。着工は2021年3月1日で、竣工は2022年3月25日。
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