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LPガスの検針作業をサブスク化、2030年度までに100万件を目指すパナソニックの「自動検針・集中監視サービス事業」:IoT設備(2/3 ページ)
パナソニックが、LPガス事業者向けに提供する「自動検針・集中監視サービス」は、使用量の自動検針に代表される数々の機能から成る。設置するIoTメーターによって、リアルタイムで使用状況のモニタリングや供給遮断/回復などが行えるのが特徴だ。利用料は住宅数に応じたサブスクリプションで、住宅1件あたり月額300円の安さを武器に、2030年度には100万件にまで市場拡大を目指す。
設置計画から運用、災害対応までをグループ内で完結
岸川氏は、専門知識を持ったエンジニアが不具合の対応にあたる他には無い「集中監視サービス」についても触れた。IoT機器とクラウドを連携させる大規模なサービスでは、トラブルが発生した際に、不具合の原因を探るのに相応の時間がかかってしまう。原因がIoTのハードウェアなのか、サーバなのか、あるいはネットワークなのかを切り分ける必要があるからだ。
しかし、パナソニックのサービスでは、個々の機器やクラウドの専門知識を持つエンジニアがサービスの状態を常にモニタリングしている。そのため、トラブルが発生しても速やに原因箇所を特定して、迅速に機能を回復させられる。
集中監視サービスがこのような質の高いサービスを提供できるのは、サービスの構成・運用をパナソニックグループ内で完結しているからだ。
パナソニックは、ガスメーター内のデバイスやエネルギー機器の設計/製造もしており、グループ内には、ほかにもネットワークや機器設置、保守に関しても多くのノウハウがある。集中監視サービスは、こうしたグループ内の知見をベースに総合的に提供されるため、万一の事態が発生しても、即応して的確な処理ができる。
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