セメダイン製のシリル化アクリレート系シーリング材が「TOKYO TORCH」で採用:製品動向
セメダインは、東京都千代田区の「東京」駅日本橋口前に位置する常盤橋街区で、三菱地所により開発が進められている複合施設「TOKYO TORCH」内のD棟に2成分形シリル化アクリレート系シーリング材「EXCEII」が採用されたことを公表した。
セメダインは、三菱地所が東京都千代田区で開発を進めている複合施設「TOKYO TORCH」内のD棟で、セメダイン製の2成分形シリル化アクリレート系シーリング材※1「EXCELII」が採用されたことを2022年2月7日に発表した。
※1 シーリング材:建物の外壁材など、部材と部材の隙間や接合部に充てんし、水密性や気密性を確保するために用いられる材料で、建築や機械、自動車、電気機器で使用する。とくに、建築分野で使用されるシーリング材を日本産業規格(JIS)では「建築用シーリング材」として区分している。
ガラス目地にも使用可能
EXCELIIは、撥水汚染を起こさず建物の美観を守り、高耐久と高耐候の性能による長寿命が特徴の2成分形シリル化アクリレート系シーリング材。さらに、ガラス目地にも使え、近年増え続けている意匠設計が重視された美しい外観の建造物で採用件数を増やしている。
加えて、優れた耐久性で、長期の利用に応じ、定期的な部分改修や打ち替えを伴う大規模修繕工事の周期延伸を実現し、建築物のライフサイクルコスト低減にも役立つ。
なお、TOKYO TORCH D棟では、PC板間やアルミCW、ガラス周りなどに使用するシーリング材としてEXCELIIが採用された。
TOKYO TORCH D棟の概要
TOKYO TORCH D棟は、地下3階/地上9階建てで、延べ床面積は約3万平方メートル。所在地は東京都千代田区大手町2丁目と中央区八重洲1丁目。設計は三菱地所設計が、監理は三菱地所設計と日本水工設計が、施工は三井住友建設がそれぞれ担当し、竣工は2022年3月末を予定している。
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