東計電算が非接触型の「入退室管理システム」を発売、マスク着用でも本人確認可能:製品動向
東計電算は、AI顔認証型サービス「AiFa」シリーズの1つとして、「入退室管理システム」を2022年3月にリリースした。入退室管理システムは、専用の顔認証システムや顔認証用デバイス、ドアに設置する電気錠がセットになったもので、スピード導入に対応している。
東計電算は、AI顔認証型サービス「AiFa(アイファ)」シリーズの1つとして、「入退室管理システム」を2022年3月に提供を開始した。
顔認証デバイスに表示する情報のカスタマイズに対応
国内では、コロナ禍で、多くの企業が出社時の検温やマスク着用、身体的距離の確保といった感染対策が求められている。さらに、円滑な業務の遂行とセキュリティ性の向上を目的に、アルバイトや清掃サービスなどの一時的な入退、退職者の入退制限で、タイムリーな入退管理を行わなければならない。
とくに、人の出入りが多い施設や多数の業者が出入りするオフィスでは、入退室管理の業務負荷が重く、最適なシステム導入による効率化を必要とする声が高まっている。
そこで、東計電算は、専用の顔認証システムや顔認証用デバイス、ドアに設置する電気錠で構成される入退室管理システムを開発した。入退室管理システムは、入場者に対し、入口に設置した顔認証用デバイスによって、事前に登録した顔写真との照合を非接触で行い、本人確認と検温が可能。
加えて、あらかじめマスク姿の写真も登録しておくことで、入場者がマスクをした状態での本人確認に対応する他、非接触もしくはフットスイッチで使えるため、デバイス操作での接触による感染リスクを低減する。
今回のシステムでは、クラウド型サービスを用いて社員情報をWeb上で一元管理し、複数の拠点やオフィスの入退室管理を一括管理して、全拠点のシステムへの指示を一度に反映させられる。一方、一時利用者向けには、顔認証の他に「QRコード認証」やBluetoothを使用した「スマホWebキー」によるワンタイムパス機能(オプション)も用意している。
また、入室時に顔認証デバイスに表示する情報のカスタマイズに応じる。例えば、入室不可の場合には「ドアの故障」や「認証期限切れ」などを判定理由に合わせて投映させられるだけでなく、高体温やマスク未着用の場合は開錠を行わないようにするといった対処も行える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AI顔認証システムで入退場管理を効率化、レンジャーシステムズ
レンジャーシステムズは、建設現場の入退場管理を効率化する高性能顔認証システム「mono AI-Face」を開発した。2019年秋をめどにラピーダと共同で、建設業界向けに販売展開していく。 - 複数の顔認証サービスを1つの顔画像で使用可能な連携基盤を開発、三菱地所
三菱地所は、同社製の共通認証ID「Machi Pass」にユーザーが顔画像を登録すれば、その画像により複数の顔認証サービスをユーザーの承諾によって使用できる顔認証サービス連携基盤「Machi Pass FACE」を開発した。 - 0.3秒で照合するAI顔認証の提供開始、アズビルとJCVが提携
アズビルは、BAS(ビルオートメーションシステム)の新たな付加サービスとして、日本コンピュータビジョンの顔認証システムを提供する。AIの顔認証では、カードやパスワードが不要かつ0.3秒で本人照合するため、ウォークスルーでの建物の入退場が可能になる。 - サイバーリンクのFaceMeがbitkey platformの顔認証エンジンに採用
台湾サイバーリンクが開発したAI顔認証エンジン「FaceMe」が、ビットキー開発のID連携・認証、権利処理のデジタルキープラットフォーム「bitkey platform」に採用された。第1弾プロダクトとして、マンションのエントランスオートロックなどを顔認証化するレジデンス向け顔認証ソリューションに活用される。