調査リポート
住宅ローン返済に利用者の30%以上が苦悩、コロナ禍の住宅ローンへの影響を調査:不動産市況(2/2 ページ)
ウィルファクトリーは、現在住宅ローンを利用している全国の男女304人を対象に、「コロナ禍が及ぼす住宅ローンへの影響」に関する意識調査を行った。調査結果によれば、全体の30%以上がコロナ禍で住宅ローン返済に頭を抱えていることが分かった。
全体の60%が住宅ローン返済に不安
「今後の住宅ローン返済に不安を感じるか」と、対象者に聞いたところ、「やや不安」と返答した人は全体の51.2%で最多となった。次いで、「まったく不安はない」は39.1%で、「とても不安」は9.7%となり、全体の60%以上が住宅ローン返済に不安を感じていることが判明した。
また、住宅ローン返済への不安感と借り換え知識の有無を検証したところ、「とても不安」と答えた人の44.2%、「まったく不安はない」と返答した人の27.6%、「やや不安」とした人の26.4%は、借り換えできることを知らなかった。
<調査の概要>
調査時期:2022年2月9〜12日
調査対象:現在住宅ローンを利用中の全国の男女304人
調査対象の性別:男性170人、女性134人
調査対象の年齢:25〜34歳43人、35〜44歳74人、45〜54歳103人、55〜64歳36人、65歳以上48人
調査手法:インターネットによ選択式のるアンケート調査
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