岩手県胆沢郡金ケ崎町で延べ2.3万m2の物流施設が着工、大和ハウス:リテール&ロジスティクス
大和ハウス工業は、岩手県胆沢郡金ケ崎町の「岩手中部工業団地内」で約7万8700平方メートルの敷地を2021年1月に取得した。現在、獲得した敷地に物流施設や工場など、計3棟の施設を建設する計画を進行中で、1棟目となる物流施設「DPL岩手金ケ崎」が2021年12月1日に着工したことを公表した。
大和ハウス工業は、岩手県胆沢郡金ケ崎町で開発を進める物流施設「DPL岩手金ケ崎」の概要を2021年11月12日に発表した。
金ケ崎町と「災害発生時における物資集積協力に関する協定書」を締結
開発地は、東北自動車道「北上金ケ崎インターチェンジ」から約3.7キロの場所にあり、医薬品や半導体、自動車の3大産業が集積している「岩手中部(金ケ崎)工業団地」内に位置している。
PL岩手金ケ崎は、最大6テナントが入居でき、1区画当たりの専有面積は約2700〜4300平方メートルで、各区画に事務所を設ける。さらに、庫内にトラックバースを配置するため、天候の影響を受けずに荷物を積み下ろせる。
加えて、半導体・自動車部品関連やインターネット通販事業者、小売業者、東北方面への配送を手掛ける事業者など、複数のテナント企業入居を想定したマルチテナント型物流施設として、昨今の物流業界における市場環境の変化に伴った幅広いニーズに応える。
また、大和ハウス工業は、金ケ崎町と「災害発生時における物資集積協力に関する協定書」を2021年11月12日に締結し、災害発生時に、DPL岩手金ケ崎を支援物資の一時保管や集積場所として使えるようにしている。
DPL岩手金ケ崎の概要
DPL岩手金ケ崎は、S造平屋建てで、延べ床面積は2万308.31平方メートル。所在地は岩手県胆沢郡金ケ崎町西根森山3番で、敷地面積は3万6517平方メートル。建築面積は2万1607.70平方メートルで、賃貸面積は2万114.83平方メートル。設計・施工は平野組が担当し、着工は2021年12月1日で、竣工は2022年9月15日で、入居は2022年10月上旬を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 大和ハウス工業が沖縄で延べ12.3m2のマルチテナント型物流施設を開発
大和ハウス工業は、沖縄県豊見城市で、物流施設「DPL沖縄豊見城」と「DPL沖縄豊見城II」から成るマルチテナント型物流施設の開発に着手した。両施設の延べ床面積を合わせた総延べ床面積は、沖縄コンベンションセンター約6個分に当たる約12.3万平方メートル。 - 佐賀県で延べ5万超えのマルチテナント型物流施設を開発、大和ハウス工業
大和ハウス工業は、マルチテナント型物流施設「DPL鳥栖」の開発を開始した。DPL鳥栖は佐賀県で同社初のマルチテナント型物流施設で、最大3社のテナントが入居でき、九州エリアを商圏とする企業だけではなく、全国展開する企業の九州における主要物流拠点としても期待される。 - 静岡県で延べ9万m2超えのマルチテナント型物流施設が竣工、大和ハウス
大和ハウス工業は、顧客の事業スキームに合わせて、専用の物流施設をコーディネートする物流プロジェクト「Dプロジェクト」を推進している。Dプロジェクトでは、オーダーメイド型のBTS型物流施設と、立地条件の良い場所に複数のテナントが入居可能なマルチテナント型の物流施設を開発しており、全国251カ所で物流施設の開発を手掛けてきた。 - 延べ5.1万m2以上の物流施設「DPL草加」を着工、大和ハウス
大和ハウス工業はマルチテナント型物流施設の開発を進めている。2019年12月1日、埼玉県草加市で、マルチテナント型物流施設「DPL草加(仮称)」を着工した。