次世代インターフォンシステムを採用した賃貸マンションが東京・港区で誕生:プロジェクト
NTT都市開発は、東京都港区でリニューアルを進めていた次世代大規模賃貸マンション「ウエリスアーバン品川タワー」が完成し、2021年1月21日に建物の予約制内覧会をスタートした。
NTT都市開発は、都市型賃貸マンションシリーズ「Wellith URBAN(ウエリスアーバン)」の1つとして、東京都港区で改修工事を進めていた次世代大規模賃貸マンション「ウエリスアーバン品川タワー」が2022年1月中旬に完成したことを同月20日に発表した。
ワークラウンジやスパ・サウナ、フィットネスジムを完備
開発地は、JR山手線/京浜東北線/東海道線/横須賀線/上野東京ライン/東海道新幹線/京急本線「品川」駅の港南口(東口)から徒歩10分の場所に位置し、東京モノレール「天王洲アイル」駅の中央口から徒歩15分のエリアにあり、東京臨海高速鉄道りんかい線「天王洲アイル」駅のB出口から徒歩18分の地点に立地する。
ウエリスアーバン品川タワーは、NTT都市開発が、東京港区で取得した物件(2003年竣工)に、新築・1棟リノベーション分譲住宅のノウハウを生かしながら、共用部と専有部空間の大規模リニューアルを行ったもの。
建物は、地下1階/地上24階建てで、運河沿いに設置された中庭のテラスを臨めるロビーラウンジや内廊下などの共用部を備えている他、最上階にはテレワークに対応したワークラウンジやスパ・サウナ、フィットネスジムを完備している。
ワークラウンジは、開放感のある眺望を楽しみながら、室内に設けられたソロブースやビックテーブル、ソファ席など、さまざまな場所でその日の気分に合わせて仕事と勉強を行える。さらに、コンシェルジュによるフロントサービスを提供し、クリーニングや宅配の取次など、入居者の暮らしを快適にサポートする。
専有部に関して、総戸数は305戸で、間取りは1R〜1LDKを用意し、専有面積は28.31〜 83.82平方メートル。各専有部には、ライナフ製のシステム「ライナフ Gate インターフォン」を採用し、入居者がスマートフォンでインターフォンに応対できるようにした。
具体的には、ライナフ Gate インターフォンは、来客者がロビーのインターフォンで特定の入居者を呼出した場合に、その入居者が所有するスマートフォンへ通知を送り、外出先でも来客の確認や対応を実現し、スマホ向け専用アプリにより遠隔でエントランスを解錠することも可能。
加えて、ライナフ製の顔認証システム「ライナフ Gate」も採用した。ライナフ Gateは、マンションエントランスの自動ドアを顔認証で解錠し、鍵を取り出すことなく手ぶらでエントランスを通れるようにする。
ウエリスアーバン品川タワーの概要
ウエリスアーバン品川タワーは、S・RC造地下1階/地上24階建てで、所在地は東京都港区港南4-1-6。改修工事竣工時期は2022年1月中旬で、入居開始は2022年2月上旬。
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