ニュース
長谷工×NTT西、2019年度の完成を目指す顔認証でカギを開閉する“IoTマンション”:IoTマンション
長谷工コーポレーションとNTT西日本は、ICTを活用した次世代型集合住宅「IoTマンション」の実現に向けた共同実証実験を2018年12月から開始する。実験結果を踏まえ、2019年度内に初弾のIoTマンションを完成させるという。
長谷工コーポレーションとNTT西日本は、ICTを活用した次世代型集合住宅「IoTマンション」の実現に向け、共同実証実験を2018年12月〜2019年3月末の期間で実施する。
顔認証で共同玄関を開閉、宅配BOXへの着荷を通知
両社はこれまで、長谷工グループの「マンション設計・施工・管理・修繕技術」と、NTT西日本の「ICT技術」を組み合わせ、次世代型集合住宅に向けた「IoTマンション」のあるべき姿の共同検討を進めてきた。その準備が整ったことで、今回共同で実証実験を行う。
実験では、長谷工グループが手掛ける千葉県市川市のマンション共用部設備に、NTT西日本の顔認証などのICT技術を導入し、動作および精度を検証する。
具体的な実験内容は、エントランスセキュリティにある共同玄関の電子錠を顔認識で開錠。デジタルサイネージも設置し、帰宅者を顔認識で識別して、個別のメッセージ表示や宅配BOXに荷物が届いている場合は到着を知らせる。
実験での2社の役割は、長谷工が施設の提供、居住者の聞き取りと実証結果の分析、マンションの設計・施工・管理面からの機能検証および事業性の検討を行う。NTT西日本は、顔認証などのICTシステムを構築し、システム面から機能を検証する。
今後は今回の実証実験で得られた結果をベースに、IoTマンションの第1号物件を2019年度中に完成させることを目指すという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 国内初ボタン操作不要の“顔認識”エレベーター、次世代オフィスビル「新橋M-SQUARE Bright」が竣工
日本初の顔認証でエレベーターを自動で呼び、行き先階に自動で止まる機能を備えたオフィスビル「新橋M-SQUARE Bright(エムスクエア ブライト)」が竣工した。このビルには、ICT技術を活用したトイレの空き状況確認システムやアクリル系特殊フィルムとプロジェクターを組み合わせた空間演出など、次世代のビル機能を多数採用し、実証実験の場となっている。 - 米YouTube本社に導入されたデジタルサイネージ管理システム、「顔認識」で次の一手
紙器・パッケージの製造販売を行うサガシキは、日本で独占販売契約を結んでいるオープンプラットフォームのデジタルサイネージ管理システム「ENPLUG(エンプラグ)」に、新機能として顔認識システムを追加した。 - 音声認識で議事録作成を自動化、建設業界に特化した新サービス
建設・不動産業界で頻繁に行われている作業の1つーー「議事録作成」。アドバンスト・メディアはこうした議事録作成を自動化できるサービスの販売を開始する。同社の強みとする音声認識技術を活用したサービスで、建設・不動産業界特有の単語にも対応。最大で議事録作成にかかる時間を約5割削減できるという。 - 建設業向けIoTソリューション、NECが2016年度下期から投入
NECは、「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」において、建設現場における作業員の見守りに用いる建設業向けIoTソリューションを参考展示した。2016年度下期から販売を始める計画。