千葉県松戸市で3温度帯に対応する延べ7.1万m2の物流施設が竣工、ラサール不動産ら:リテール&ロジスティクス
ラサール不動産投資顧問とNIPPOは、千葉県松戸市で開発を進めていたBTS型物流施設の竣工式を2021年2月1日に開催した。今回の施設は、楽天グループと西友が協働で運営する「楽天西友ネットスーパー」に、建物の全フロアを賃借し、専用物流センターとすることが決定している。
ラサール不動産投資顧問とNIPPOは、千葉県松戸市で開発を進めていたBTS型物流施設が2022年1月31日に竣工したことを同年2月1日に発表した。
東京外環自動車道が開通し広域配送の利便性が向上した稔台工業団地に立地
開発地は、東京外環自動車道「松戸インターチェンジ」から約4キロの場所にあり、東京23区を網羅する環状七号線から約7キロと至近で、首都圏中心部への配送と高速道路網を利用した首都圏広域への運輸が行える。さらに、新京成線「みのり台」駅が徒歩圏内にあり、周辺には広大な住宅エリアを擁し、従業員を確保しやすい。
加えて、2018年に東京外環自動車道(三郷南インターチェンジ〜高谷ジャンクション間)が開通したことで広域配送の利便性が向上し、物流適地としてより注目を集めているエリア「稔台工業団地」に立地している。
建物は、地上4階建てで、冷凍冷蔵機能を備え、3温度帯(常温、冷蔵、冷凍)に応じたオペレーションが可能な他、2階には大型車両が直接乗り入れできるスロープを設けている。倉庫は、梁(はり)下有効高さが5.5メートル以上で、床の平滑性に優れ庫内作業を効率化する多様な自動化設備の搭載に対応している。
BCP対策に関しては、免震構造を採用し、非常用発電機を設けている。環境配慮については、庫内にLED照明や人感センサー、節水型衛生器具を配置し、省エネと環境負荷の低減を図っている。
建物の概要
建物は、S造地上4階建てで、延べ床面積は7万1282.86平方メートル。所在地は千葉県松戸市稔台5丁目1-1で、敷地面積は3万3468.17平方メートル。設計・監理・監修は大建設計とエノア総合計画事務所が担当し、設計・施工は大成建設が担い、着工は2020年12月1日で、竣工は2022年1月31日。
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