兵庫県神戸市で延べ4.9万m2の物流施設が竣工、ラサール不動産投資顧問:リテール&ロジスティクス
ラサール不動産投資顧問は、兵庫県神戸市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジポート神戸西」が2021年11月19日に竣工したことを発表した。今回の施設は、竣工に先立ち、ニプロや日立物流西日本の入居が決定しており、賃貸面積の88%で賃貸借契約を締結済みだ。
ラサール不動産投資顧問は、兵庫県神戸市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジポート神戸西」の竣工式を2021年11月24日に開催した。
人感センサーと連携するLED照明を庫内に完備
開発地は、神戸淡路鳴門自動車道と山陽自動車道「神戸西インターチェンジ(IC)」から約1キロの場所にあり、内陸にありながら兵庫県神戸市の神戸港と三宮から車で30分のエリアに位置し、大阪中心部からは車で1時間と、関西商圏への交通利便性に優れる。
加えて、京都方面へのアクセスは、「神戸ジャンクション(JCT)」と「高槻JCT」を利用した山陽自動車道から新名神高速道路のルートや中国自動車道と名神高速道路を用いたルートの2ルートを選べる。こういった高速道路網に恵まれ、西日本を広くカバーできるため、広域物流にも適している。
ロジポート神戸西は、S造(一部RC造)地上4階建てのマルチテナント型物流施設。1階には高床と低床の両面トラックバースを設け、2階には大型車両が直接乗り入れ可能なスロープを備えている。倉庫は、梁(はり)下有効高が5.5メートル以上(1階と4階は6.3メートル以上)を確保し、荷物用エレベーターと垂直搬送機を各階に4基ずつ設置した。
BCP対策では、敷地が強固な地盤を有し大地震と津波のリスクが低い他、施設内には共用部や荷物用エレベーターなどの電力を約72時間維持する非常用発電機を配置している。また、倉庫内には取り付けられた人感センサーと連携するLED照明や節水型衛生器具を搭載することで、使用エネルギーと環境負荷の低減にも配慮した。
こういった取り組みにより、建築物総合環境性能評価システム「CASBEE」の評価「Aランク」や建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」で最高の5つ星と「ZEB Ready」の評価認証を取得している。感染症対策としては、光触媒除菌脱臭機を「ロジポート」ブランドで初めて導入した。
ロジポート神戸西の概要
ロジポート神戸西は、S造(一部RC造)地上4階建てで、延べ床面積は4万9973.10平方メートル。所在地は兵庫県神戸市西区見津が丘5丁目1番18他で、敷地面積は2万3862.83平方メートル。設計・監理はコンストラクションマネージメントジャパンが担当し、施工は大日本土木・加賀田組建設共同企業体が担い、着工は2020年10月16日で、竣工は2021年11月19日。
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