若者の防災意識が上昇「ハザードマップ情報欲しい」、アットホーム調査:産業動向
アットホームは、一人暮らしをしている全国の18〜29歳の学生・社会人を対象に、アンケート調査“UNDER30”を実施し、2013年から2021年調査の中から主な結果を発表した。
アットホームは、一人暮らしをしている全国の18〜29歳の学生・社会人を対象としたアンケート調査「UNDER30」を実施している。本調査では、対象者に現在住んでいる部屋の設備や条件、部屋を探した時の方法、そこで重視したことなどについて尋ねている。今回は、2013年から2021年調査の中から、主な結果を発表した。
「部屋を探した際に防災について意識したか」について、2019年と比べ、学生全体で+3.4ポイント、社会人全体で+11.4ポイント増加した。特に社会人女性は同年比+15.1ポイントと大幅に増加したことが分かった。
また、「地域の避難場所やハザードマップなどの情報が欲しいと思うか」については、学生全体で2019年比で+4.4ポイント、社会人全体で同+3.6ポイント増加した。近年の災害の増加や、ハザード情報の提供を義務付けられたことなどから、ハザードマップの認知も広まり意識が上昇したと考えられる。
住まい探しをするときには、SNS(Instagram・YouTubeなど)や雑誌などで部屋や暮らしのイメージをふくらませるかについて聞いたところ、「そう思う」「ややそう思う」と答えた人が64.7%だった。また、「イメージしていた一人暮らしができている」と答えた人は70.5%だった。
また、SNSでの部屋探しに興味があるかを聞くと、2019年比かつ学生全体で+17.5ポイント、同年比かつ社会人全体で+22.3ポイントと大幅に割合が増えており、SNSでの住まい探しは、今後のトレンドになるだろうと同社は分析している。
現在の部屋の間取りは、学生・社会人ともに「1K」が40パーセント以上でトップ、家賃平均は学生男性4.8万円、学生女性5.4万円、社会人男性5.9万円、社会人女性6.0万円となった。
現在の部屋から最寄り駅までの徒歩所要時間は、学生が19.4%、社会人25.2%と「10分以内」がトップで「15分以内」が学生・社会人ともに17.8%と続いた。
現在の部屋探しの際に最後まで重視したことは、学生・社会人ともに「間取り・広さ」「通勤・通学に便利」が上位である。2019年と比較するとどの属性でも増えており、在宅時間の増加が影響していると考えられる。一方、最後まで重視した設備については、学生と社会人ともに「独立したバス・トイレ」がトップとなった。
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