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福岡市博多区で延べ約2.9万のオフィスビルを開発、NTT都市開発らプロジェクト

NTT都市開発と大成建設は、福岡県福岡市博多区博多駅東一丁目で開発を進めているオフィスビル「(仮称)博多駅東一丁目開発」について、ビル名称を「博多イーストテラス」に決定した。

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 NTT都市開発は、大成建設とともに、福岡県福岡市博多区博多駅東一丁目で開発を進めているオフィスビル「博多イーストテラス」の概要を2021年10月18日に発表した。

基準階の女性トイレにはパウダールームやケアルームを整備

 博多駅東一丁目をはじめとする博多駅東エリアでは、博多コネクティッド※1と関連する都市機能の更新が推進されており、今後より一層の活性化が予想されている。

※1 博多コネクティッド:九州の陸の玄関口としてさらなる発展が期待される博多駅周辺地区で、地下鉄七隈線延伸やはかた駅前通り再整備など、交通基盤の拡充と合わせ、容積率などの規制緩和により、耐震性の高い先進的なビルへの建て替えや歩行者ネットワークを拡大するとともに、歴史ある博多旧市街との回遊性を高めることで、都市機能の向上を図っていくプロジェクト

 博多イーストテラスは、オフィスや店舗、駐車場から成り、オフィスで提供する多彩なワークスペースは、オフィスワーカーの目的と気分に応じて働き方や場所を自由に選択可能にし、就業者のパフォーマンスを最大化させる。さらに、オフィスワーカーのWell-being(身体的、精神的、社会的な健康・幸福)とABW(Activity Based Working)をサポートし、新しい働き方を後押しする。


博多イーストテラスの外観パース 出典:NTT都市開発プレスリリース

 そして、オフィスの基準階は、約2247平方メートルを超える整形無柱空間を備え、自由度の高いレイアウトに応じる。基準階のトイレは、テナントの業種やオフィスワーカーの男女比により、個室の増設や男女の個室数を変更可能なだけでなく、基準階の女性トイレにはパウダールームやケアルームを整備する。


基準階の図面(高層階) 出典:NTT都市開発プレスリリース

 建物は、緑あふれる広場をビルの南北に配置し、1階にはタッチダウンスペースやカフェを設け、屋上にはテナント専用の多目的スペースを備え、リフレッシュしやすい環境を構築。カフェでは、さまざまなテーマのイベントを定期開催し、新たなコミュニティーやイノベーションの創出に貢献する。


左から、南側広場、北側ワークスペース(北側広場)、屋上多目的スペース 出典:NTT都市開発プレスリリース

 新型コロナウイルス対策に関して、ビル内施設の混雑状況は、リアルタイムにスマートフォンやエントランスのデジタルサイネージで確かめられるようにし、混雑回避を実現。

 また、オフィスワーカーと来街者が利用可能な専用アプリで、混雑状況、キッチンカークーポン、カフェイベントといった情報を提供するとともに、共用部にはFree Wi-Fiと5Gを導入することでオフィス空間を快適にする。加えて、テナントビルとして博多エリア初のセキュリティゲートを導入し、オフィスワーカーの安全や企業情報を守る。


混雑状況可視化システムのイメージ 出典:NTT都市開発プレスリリース

 BCP対策について、専有部まで供給可能な非常用発電機を搭載し、非常時の事業継続を支援する。

 今回の施設は、福岡市が官民連携で推進する博多コネクティッドによる「博多コネクティッドボーナス※2」の認定を受けている。

※2 博多コネクティッドボーナス:つながり・広がりが生まれる広場の創出など賑わいの拡大に貢献するビルへの建て替えを促進するために、福岡市が創設した新たなインセンティブ制度(容積率の緩和など)

博多イーストテラスの概要

 博多イーストテラスは、RC造(一部S造)地上10階/塔屋1階建てで、延べ床面積は約2万9200平方メートル。所在地は福岡県福岡市博多区博多駅東一丁目18番33号で、敷地面積は約4900平方メートル。用途は、事務所、店舗、駐車場。設計・施工は大成建設が担当し、着工は2020年7月で、竣工は2022年8月を予定している。


博多イーストテラスの位置図 出典:NTT都市開発プレスリリース

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