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清水建設が米マンハッタンのオフィスビルを165億円で取得:産業動向
清水建設が米国ニューヨーク/マンハッタンの賃貸オフィスビルの単独所有権を取得した。投資額は約165億円。
清水建設は2019年11月14日、米国ニューヨーク/マンハッタンの賃貸オフィスビルの単独所有権を取得した。同社のアメリカにおける不動産投資事業を担うシミズ・リアルティ・デベロップメントを通じた投資として実施したもので、投資額は約165億円。同社の中期経営計画に基づく不動産開発事業の一環に位置付けられる。
対象物件はマンハッタン島中部のミッドタウン地区に位置する地上16階・地下1階、貸床面積約1万7300平方メートルのオフィスビル。全フロアが長期一括賃貸されていることから安定的な賃料収入が見込める。本ビルの周辺にはオフィスビルや高級高層住宅が林立し、グランドセントラル駅も徒歩圏にあるなど、オフィスと住宅の両用途に適した立地となっている。
2019年5月策定の同社中期経営計画(2019〜2023年)では、不動産開発事業を重点投資分野と位置付け、東南アジアをメインエリアとしつつ北米への投資拡大も予定されていた。今回の物件取得は同計画の具体化第一弾となり、今後も引き続き北米での不動産投資を進めていく考えだ。
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