2021年7月の中古マンション動向、首都圏は1戸当たりの価格が全エリアで上昇:不動産市況(2/2 ページ)
アットホームとアットホームラボは、中古マンションの価格動向を調査し、首都圏の中古マンション1戸当たり平均価格が、2021年7月に、前年同月と比較して、全エリアで上がったことを公表した。
9カ月連続の前年同月超え
横浜市・川崎市の1戸当たり平均価格は、前月比2.3%増とアップし3005万円となり、26カ月ぶりに3000万円台に回復して、前年同月比も7カ月ぶりに上昇した。これは物件数割合5%以上の面積・築年帯で平均価格が上昇したことが要因となっている。神奈川県他の1戸当たり平均価格は2497万円で前月比2.4%増となり、2017年1月以降の最高額を4カ月連続で更新した。加えて、前年同月比は7.1%増となり、9カ月連続の前年同月超えとなった。
さいたま市の1戸当たり平均価格は、2750万円で前月比0.8%増で、2017年1月以降の最高額を更新し、前年同月比も8.2%増となった。これは物件数割合5%以上の面積・築年帯で平均価格が上昇し、特に物件数割合15%以上の面積・築年帯で2桁の上昇率となったことが要因となっている。埼玉県他の1戸当たり平均価格は、2129万円で前月比1.8%増となり、4カ月ぶりに上昇し、過去最高額を更新した。さらに前年同月超えは9カ月連続となっている。
千葉県西部の1戸当たり平均価格は、2331万円で前月比0.6%増と6カ月連続で上昇し、2017年の1月以降最高額を2カ月連続で更新した。また前年同月超えは5カ月連続となっている。千葉県他の1戸当たり平均価格は、1712万円で前月比0.9%減と4カ月ぶりに下落。一方、前年同月比は7.9%増と上昇しているが、これは物件数割合10%以上および15%以上の面積・築年帯で平均価格が上昇したことが一因となっており、なかでも物件数割合の大きい大型ファミリー向きは全築年帯で上昇した。
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