電源を入れて10秒で暖かい、冬場の建設現場に適したNSPのヒートベスト:製品動向
エヌ・エス・ピーは、発熱体とバッテリーの組み合わせで、電源を入れて約10秒で暖かさが実感できるベスト2種類を発売する。新モデルは、建設・土木など真冬の屋外現場でも、上半身を長時間暖かく保つことができる。
「ないものはつくればいい!」の発想で、住宅関連機器の企画・開発・提供などを手掛けているエヌ・エス・ピーは2021年10月15日、冬の寒い時期の建設・土木の現場、アウトドア、バイクや自転車での通勤時に最適な新商品「Nヒートベスト」の2モデルを発売する。
発熱体を付けたままの丸洗いにも対応
エヌ・エス・ピーはこれまで、夏の暑い時期用に「Nクールウェア」、冬の寒い時期用に「あったかベスト」や「Nヒート驚暖ベスト」を提供してきた。しかし、ユーザーから「あったかくて、動きやすく、やわらかな着ごこちの商品がほしい」と声が寄せられたことから従来商品をグレードアップ。2021-2022冬の新商品として、首元までカバーするラウンドネック形状の「NC-5141」と首元が広く開いている「NC-5042」をラインアップに追加した。
新商品は、電熱線で暖めるタイプの電熱服と違い、独自に開発した炭素素材を練り込んだラバー発熱体と専用リチウムイオンバッテリーを採用している。着用前に、背中だけでなく腹部にも装着するラバー発熱体は、最高で約60度まで4段階の温度調節が可能で、専用リチウムイオンバッテリーの電源を入れて約10秒で暖かさが実感できる。
また、背面の発熱体は、幅広く襟元までカバーしているので、真冬の厳しい寒さを緩和。また、ベスト本体の裏面は、アルミプリント素材のため、保温性と薄さを兼ね備える。
専用バッテリーは、夏の暑さ対策で提供しているファン付き作業服「Nクールウェア」と共通のため、既に購入済みの場合はベスト本体とラバー発熱体だけで冬の寒さ対策ができるようになる。最大電圧や容量に応じて3タイプあり、1万2800mAhの「NZ-LIB」は、最大電圧9.0ボルト時に7.2時間の使用に耐える。
着心地は、薄型のベスト本体とやわらかいラバー発熱体の組み合わせで着やすく、ベストの上に上着を身に着けても、違和感のない動きやすさを実現。ラバー発熱体は水に強く、取り付けたまま洗濯もできるので、屋外の現場をはじめ、アウトドア、バイクや自転車での通勤・通学にも適している。
販売方法は楽天市場を介し、参考価格はNC-5141のベスト・発熱体・バッテリー・充電器がそろったフルセットで2万5410円(税込み)。
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