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飯田橋の「ホテルグランドパレス」跡地利用で三菱地所らが基本協定を締結、複合ビルも建設:プロジェクト
東京・千代田区飯田橋の国際ホテル「ホテルグランドパレス」が2021年6月30日に閉業したことに伴い、ホテルグランドパレス、三菱地所、三菱地所レジデンス、阪急阪神不動産、東宝の5社は、跡地の有効活用計画に関する協定を結ぶとともに、敷地の一部で複合ビルを建設すると明らかにした。
ホテルグランドパレス、三菱地所、三菱地所レジデンス、阪急阪神不動産、東宝は2021年9月22日付で、東京都千代田区飯田橋のホテルグランドパレス跡地の有効活用計画に関する基本協定書を締結した。
1972年開業のホテルグランドパレスは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、「過去に類を見ない経営環境に陥っている」との理由で2021年6月30日に営業を終了していた。
現段階では、計画の詳細な規模・用途は明らかになっていないが、三菱地所、三菱地所レジデンス、阪急阪神不動産、東宝は跡地の一部を取得し、ホテルグランドパレスとともに複合ビルを建設するという。
計画地は、住居表示で東京都千代田区飯田橋1-1-1。地下鉄「九段下」駅から徒歩1分、JR/地下鉄「飯田橋」駅から徒歩7分と、2駅からのアクセスに優れ、交通利便性が高い立地で、敷地面積は6604.74平方メートル。
幹事会社を務める三菱地所はコマーシャル不動産事業グループのプロジェクト開発部内に、2021年10月1日付で「九段開発室」を設置し、計画を進めていく。
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