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パナソニック エコシステムズ、中国・順徳でIAQ機器新工場:産業動向
パナソニック エコシステムズが、中国の広東省佛山市順徳区に熱交換気システム、空気清浄機などIAQ機器の新工場「順徳第一分工場」を建設。グローバル生産拠点として、熱交換気システムを2021年度12万台、2023年度には20万台の生産を目指す。
パナソニック エコシステムズとパナソニック エコシステムズ広東は、中国の広東省佛山市順徳区に、換気を行う熱交換気システム、空気清浄機などIAQ(室内空気質)機器の新工場「順徳第一分工場」を建設した。
同社の順徳工場では空気質関連機器の需要増加に対応するため、2020年7月から順徳第一分工場の建設を進めてきた。2021年8月11日には同工場の稼働および出荷を開始。熱交換気システムについては、2021年度は12万台、2023年度には20万台の生産を目指す。
順徳第一分工場は、順徳工場に近接。敷地面積は5万1874平方メートル、延べ床面積で4万3304平方メートルの3階建てだ。同工場では、熱交換気システムや送風機器の生産から開始し、2022年度に加湿・除湿機能とエアコンを連動させた新しい創新システム、2023年度には水浄化システムへと拡大する計画だ。生産機器は、中国国内はもちろん、アジア、中東、北米、日本へも輸出し、グローバル生産拠点として展開する。
また、新工場は省エネに配慮した空調システムを導入し、さらに、再生可能エネルギーの活用やエネルギーの見える化取り組みなどを推進していく。
パナソニック エコシステムズ広東は1993年に設立。以来、換気システム、空気清浄機、浴室用暖房換気乾燥機などIAQ機器の主力生産拠点として事業を展開してきた。
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