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売り上げ目標3000億円を推進する体験スペースを開設、空気質・水質を再定義し新たな価値創出空気質・水質の新たな体験価値提案スペース「Reboot Space」(1/3 ページ)

パナソニック エコシステムズは、オフィスやホテル、店舗、病院、商業施設といった非住宅向け事業を加速させている。

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 パナソニック エコシステムズは2019年8月5日、愛知県春日井市の本社敷地内に、オフィスやホテル、店舗、病院、商業施設といった非住宅空間向けの新たな体験価値を顧客と共創する施設「Reboot Space」を開設した。

2025年度に非住宅の構成比を40%にすることを目指す

 パナソニック エコシステムズは、パナソニック ライフソリューションズ社の空間創造事業に属しており、空気・水・環境に関連するソリューションの開発を担っている。喚気送風機器や空質家電などの製品を扱うIAQ(Indoor Air Quality)と、空気・水浄化、エネルギ・畜産向けのシステムをラインアップしている環境エンジニアリングという2つの事業を主軸に展開している。


パナソニック エコシステムズ 代表取締役社長の小笠原卓氏

 Reboot Space開設の背景には、非住宅分野に力を注ぎ、2025年度の売り上げ目標である3000億円実現のけん引役にする狙いがある。

 2019年8月5日に、パナソニック エコシステムズ本社で開催された記者発表会で代表取締役社長の小笠原卓氏は、「現在、当社全体の売り上げ構成比は、住宅向けが70%、非住宅向けが30%と、前者が大きな割合を占めている。だが、Reboot Space開設を弾みとして、環境関連や水・空気分野市場のCAGR(年平均伸び率)3.6%の倍以上となるCAGR7.8%を具現化し、2025年度に非住宅の構成比を40%に上げていく」と語った。


環境関連市場予想とパナソニック エコシステムズが目指す事業成長

パナソニック ライフソリューションズ社 常務・技術本部長の岡秀幸氏

 パナソニック エコシステムズの空気質や水質を管理するソリューションは、これまで温度や清浄化に重きが置かれていた。だが、Reboot Spaceでは、こういったものに加え、湿度・気流・香り・機能成分・水流・ミストに関する技術を取り入れ、性能を向上させていくという。

 このスペースの体験価値は、身体的・精神的・社会的に良好な状態を表すWell-beingの視点から創出する。空気、水、光、音、映像を用いて、追想喚起や活性作用、心理的影響を生むことを想定している。

 これらの価値の検証方法について、記者発表会でパナソニック ライフソリューションズ社常務・技術本部長の岡秀幸氏は「これまでは、パナソニック単体で作った製品を提案していたが、Reboot Spaceでは、顧客に体験してもらい、その感想を反映させ製品を改良する“共創”で、市場での価値の確認や発売後のアップデートを図っていく」とコメントした。

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