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道路空間の状況をエッジAIカメラで自動計測する実験、オリエンタルコンサルタンツ:スマートシティー
オリエンタルコンサルタンツとIntelligence Designは、道路空間の状況をモニタリングする実証実験を開始したことを2021年7月26日に発表した。
オリエンタルコンサルタンツとIntelligence Designは、Intelligence Design製のエッジAIカメラ「IDEA counter」を活用し、道路空間の賑(にぎ)わいや荷さばきなどの状況をモニタリングする実証実験を兵庫県神戸市三宮の葺合南54号線で2021年7月25日から開始している。
今回の実証実験では、歩きやすいまちづくりを目標に、IDEA counterにより、道路空間における歩行者の属性別通行量、滞留・滞在時間、沿道施設へのアクセス状況、路上駐停車の場所や時間などを自動計測し、賑わいの状況や荷さばきの駐停車需要についてオンライン上でリアルタイムに可視化し、評価する。
IDEA counterは、AI画像認識技術とIOT端末を利用し、カメラの画像から人や車両などを計測するカメラソリューション。
上記の取り組みは、道路上で行われている人や車のさまざまな活動を自動で測定し、道路空間を客観的かつ定量的な指標に基づいて評していく試みで、歩行性の良好なまちづくりの評価や道路空間に関する使用方法の検討に反映し、スマートシティーの実現に役立てていく。
今後も両社は、実証実験の結果を踏まえつつ、IDEA counterの自動計測技術を高度化し、まちづくりのDXを推進することで、多様なニーズに応える道路空間や賑わい空間の実現を支援していく。
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