延べ約2.7万m2のBTS型物流施設が福岡県小郡市で着工、プロロジス:プロジェクト
プロロジスは、福岡県小郡市で2022年6月末の竣工に向け、BTS型物流施設「プロロジスパーク小郡」の開発を進めている。プロロジスパーク小郡は竣工後、日本ロジテムのグループ会社である福岡ロジテムの専用施設となる予定だ。
プロロジスは2021年5月25日、福岡県小郡市で起工式を行い、BTS型物流施設「プロロジスパーク小郡」が同年6月に着工することを発表した。
筑後小郡インターチェンジ(IC)から至近
プロロジスは、プロロジスパーク小郡の開発計画を進めるに当たり、小郡市と「立地協定」および「環境保全に関する協定」を取り交わし、2021年5月24日に協定書に調印した。立地協定は、地域経済と産業の振興を目的とし、協定書には雇用や資材調達において地域住民・地元企業を優先することなどが盛り込まれた。環境保全に関する協定は、地域住民の健康、生活環境、自然環境の保全を目的とし、大気汚染防止などに言及している。
「立地協定」および「環境保全に関する協定」の調印式、左から、プロロジス 代表取締役社長の山田 御酒、福岡ロジテム 代表取締役社長 小林専司氏、小郡市長 加地良光、小郡副市長 見城俊昭氏 出典:プロロジスプレスリリース
計画地は、大分自動車道「筑後小郡インターチェンジ(IC)」から至近で、九州自動車道、大分自動車道、長崎自動車道や国道3号など、九州の東西南北を結ぶ主要な幹線道路の結節点「鳥栖JCT」から約5分の場所に位置している。そして、九州全域および福岡市内へアクセスしやすい立地で、博多港、福岡空港などと近隣都市を結ぶ中継地点に適している。
また、現在物流の要所である「鳥栖ジャンクション」の周囲は、土地の供給が限られる中で、小郡エリアは九州の新たな物流ハブになっていくと見込まれている。周辺は、地盤が強固で、ハザードマップ上でも水害や浸水のリスクが低いため、防災性と事業継続性の観点からも優れる。
建物は地上2階建て片面バースのBTS型物流施設となる予定で、プロロジスは入居企業のニーズに沿った施設計画を検討している。
プロロジスパーク小郡の概要
プロロジスパーク小郡は、S造地上2階建てで、延べ床面積は約2万7000平方メートル。所在地は福岡県小郡市山隈で、敷地面積は約3万2000平方メートル。設計・施工は西松建設が担当し、着工は2021年5月で、竣工は2022年6月末を見込んでいる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 埼玉県戸田市で延べ8.6万m2の物流施設が竣工、特別高圧電力での電力供給に対応
ESRが埼玉県戸田市で開発を進めていた「ESR 戸田ディストリビューションセンター」が2020年9月30日に竣工した。ESR 戸田ディストリビューションセンターは、総合物流企業のナカノ商会が全棟の賃貸借契約を同年8月23日に締結し、2020年10月1日に入居している。 - 海老名市で延べ12万m2超えの物流施設が着工、使用する電力は全て再エネ
三井不動産は、神奈川県海老名市で、2022年9月の竣工に向け、物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク海老名I」の開発を進めている。 - 国内最大級延べ29.6万m2の物流施設「ロジポート川崎ベイ」が竣工
ラサール不動産投資顧問、三菱地所、NIPPOの3社は、川崎市川崎区でかねてより開発を進めていた国内最大級のマルチテナント型物流施設の竣工を発表した。 - BTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工、防火用の設計や最新設備を導入
東急不動産は、「Deliver future and smiles.」をテーマに、物流施設ブランド「LOGI'Q」の展開を2016年にスタートした。現在、開発中の物流施設を含め、累計14物件を建設している。2020年1月29日には、埼玉県入間郡にBTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工式を執り行った。 - 小田急不動産初の物流施設、延べ2.2万m2で西濃運輸が入居
小田急不動産は、千葉県印西市で開発を進めていた物流施設「小田急不動産ロジスティクスセンター印西」が竣工したことを公表した。小田急不動産ロジスティクスセンター印西は、小田急不動産が初めて開発した物流施設となる。今回の施設には西濃運輸の入居が決定し、同社は首都圏における配送拠点の1つとして利用する。