ニュース
パスコ、セコムの自律飛行ドローン技術を活用し調節池で実証実験:ドローン
パスコは、セコムの自律飛行型監視ロボット「セコムドローン」の技術を活用し、社会インフラの巡回監視の自動化・省力化を実現する新たなビジネスモデルの創出に向けた実証実験に着手する。
パスコは、セコムの自律飛行型監視ロボット「セコムドローン」の技術を活用し、社会インフラの巡回監視の自動化および省力化を実現する新たなビジネスモデルの創出に向けた実証実験に着手する。
今回の実証実験は、「埼玉県杉戸県土整備事務所管内権現堂調節池(以下、権現堂調節池)」を実験フィールドとして8月中旬以降より開始する。セコムが侵入監視・巡回監視サービスのために開発および運用している「セコムドローン」の技術を活用したドローンに、パスコの高精度3次元データと飛行ルート設定システムを連動させ、自律巡回により調節池のアオコ発生の状況把握と不法投棄の監視などを実施する。
3次元的に把握する地形や障害物の3次元モデルを活用した飛行ルートの計画をはじめ、離陸から着陸までの自動飛行(人が近づけない場所の監視性能)、カメラ監視による状況把握精度や範囲、監視成果のデータ蓄積と活用方法などを実証実験の狙いとしている。
権現堂調節池は全長5.18キロメートル、湛水(たんすい)面積0.57平方キロメートルで、一級河川権現堂川を利用して「治水」「利水」を行う多目的調節池として建設された。日常の安全管理や防災上の観点から日々巡回監視を行っているが、約5キロメートルの広大な敷地であることから、効率化や省力化が課題となっていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- レーザー・AI・ソナーなど高精度の測量ツールを搭載可能な水中ドローン
中国のドローンメーカーQYSEAは、高精度の測量ツールを取り付けられる全方向性4K中型水中ドローン「FIFISH PRO W6」を開発した。 - NEXCO中日本、“横360度・縦90度”自在に動くカメラで橋梁桁接合部などの死角点検が可能なドローン
NEXCO中日本は「ジャパン・ドローン2019」で、特許出願中の構造物点検調査ヘリシステム「SCIMUS-03」の実機を展示し、新たなインフラ構造物の点検方法を示した。 - 道路空間の取得と路面点検を1台に集約した新型の計測車両、パスコ
パスコは、道路点検用のデータも含む多目的の利用に資する道路空間データを、一度の走行計測で取得する新たなコンセプトに基づく計測車両システムを開発した。 - パスコが衛星データを基にAIで農地の場所を推定する技術を開発
パスコはインドネシアで地球観測衛星データの活用を進めている。