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NEXCO中日本、“横360度・縦90度”自在に動くカメラで橋梁桁接合部などの死角点検が可能なドローンジャパン・ドローン2019(1/2 ページ)

NEXCO中日本は「ジャパン・ドローン2019」で、特許出願中の構造物点検調査ヘリシステム「SCIMUS-03」の実機を展示し、新たなインフラ構造物の点検方法を示した。

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 NEXCO中日本グループの中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京は、「ジャパン・ドローン2019(第4回)」(会期2019年3月13〜15日、幕張メッセ)に出展し、橋梁(きょうりょう)点検に特化したドローン「SCIMUSシリーズ」の「SCIMUS-03」を展示した。

構造が複雑で、ドローン撮影が難しい上部工の下面に対応

 中日本ハイウェイ・エンジニアリングのドローンSCIMUS(スキームス)は、Structure Check & Investigation Multi Copter Systemの略で、ドローンに高解像度カメラを積載し、高速道路の構造物を連続で空撮してコンクリートのひび割れなどの異常を効率的に発見するドローン技術。

 ブースで実機が披露されたSCIMUS-03は、検査路の無い桁間など、地上から死角となる部分の調査に活用するドローン。橋梁下面の「主桁」「トラス桁間」「支承」「鈑桁」などの従来手法では目視が難しく、ドローンでも1方向からの撮影では現況が確認できなかった部分の撮影が実現する。


上向きカメラタイプの「SCIMUS-03」と左側が地上モニター

 機体は、上向きと下向きのカメラタイプがあり、上/下それぞれ90度のチルトユニットを搭載。さらに360度回転ユニットも装備し、縦90度/横360度のあらゆる方向から的確な撮影が行える。カメラは、高解像度で高画質な画像を取得。カメラ映像は、地上のモニター(FPV:First Person View)で確認しながら、適切なタイミングでシャッターを切ることができる。


下向きカメラタイプの「SCIMUS-03」

地上から確認するモニター画面

SCIMUS-03による構造が複雑な桁接合部の調査

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