大阪市で延べ3.1万m2のマルチテナント型物流施設が着工、CPD:プロジェクト
センターポイント・ディベロップメントは、大阪府大阪市西淀川区で、2022年9月30日の竣工に向け、マルチテナント型物流施設「CPD 西淀川」の開発に着手した。
センターポイント・ディベロップメント(CPD)は、アセットマネジメント業務を受託する西淀川ロジスティクスを通じ、開発用地を取得し、マルチテナント型物流施設「CPD 西淀川」が2021年7月15日に着工したことを同月26日に発表した。
「CASBEE」で「Aランク」の評価を取得
計画地は、大阪府大阪市と兵庫県神戸市をつなぐ国道43号線に至近で、阪神高速3号神戸線と同5号湾岸線の両高速を利用した広域配送にも対応する他、大阪国際空港、大阪港、神戸港にも運搬しやすい優れたアクセス性を有す。
また、大阪中心部の梅田エリアから約7キロの場所にあり、新大阪エリアから約10キロと近接し、阪神なんば線「出来島」駅から徒歩10分で、阪神電気鉄道本線「千船」駅から徒歩12分と通勤利便性も良好だ。周辺には豊富な労働人口を抱える住宅エリアが広がることから雇用確保にも優位性がある。
CPD 西淀川は、地上4階建てで、1フロア当たりの賃貸区画は7768平方メートル、床荷重は一平方メートル当たり1.5トン、柱スパンは11.2×10.4メートル、梁(はり)下天井有効高は5.5メートルと、最新型物流施設の仕様を備える。さらに、22台分のトラックバースを設け、庫内には荷物用エレベーターを2基と垂直搬送機を5基設置することで、貨物の搬送および保管の効率化を実現する。
建物は、外壁に断熱性能の高いサンドイッチパネルを採用し、全館にLED照明を導入するなどの省エネ対策を施す見込みで、環境負荷低減に配慮した施設として、設計段階で建築環境総合性能評価システム「CASBEE」の「Aランク」評価を得ている。さらに、施設で働く人の職場環境も踏まえて、休憩室、喫煙スペース、ドライバー用トイレなどの施設を配置する。
CPD西淀川の概要
CPD西淀川は、S造地上4階建てで、延べ床面積は3万1136.81平方メートル。所在地は大阪府大阪市西淀川区佃五丁目8番1他で、敷地面積は1万5336.10平方メートル。監理監修はさくらマネジメントが、設計施工はフジタ 大阪支店がそれぞれ担当し、竣工は2022年9月30日を予定している。
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