すすきのに昼のにぎわいを――すすきの駅前で複合施設開発の工事着工:プロジェクト
東急不動産、竹中工務店、イトーヨーカ堂、アインファーマシーズ、キタデンが、北海道札幌市中央区のススキノラフィラ跡地における「(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」新築工事の着工を発表した。大型複合施設を建設により、昼間の賑わいを創出する。
東急不動産、竹中工務店、イトーヨーカ堂、アインファーマシーズ、キタデンは2021年7月2日、北海道札幌市中央区のススキノラフィラ跡地における「(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」新築工事の着工を発表した。
すすきのの玄関口「すすきの交差点」に面する立地と、札幌市営地下鉄すすきの駅直結という利便性を生かし、高さ約78メートル、地下2階〜地上18階の大型複合施設を建設する。スーパーマーケットやドラッグストアなどの商業店舗、シネマコンプレックス、ホテルが入居予定だ。
アフターコロナにおいて、すすきのはリアルなコミュニケーションの場としてのニーズが回復すると考えられる。また、周辺に居住人口が多いことから、同計画ではすすきのへの来街者層と来街時間を拡大し、夜だけでなく昼のにぎわい創出を目指す。
施設計画として、すすきの交差点から直接アプローチが可能な緑あふれるの屋内外広場を、施設2〜3階に設置する。すすきの中心部には広場・オープンスペースが少ないため、多様なイベントを開催し、新たなにぎわいを創出する。
1階には地下鉄すすきの駅に接続する屋内貫通通路を設置する。地下鉄運行時間中は通行可能とし、街の回遊性と公共交通機関の乗り換え利便性が向上する。また、雨・風・雪をしのいで快適に過ごせる路線バスの待合所を月寒通に面して設ける。
その他、配送業者が周辺店舗などへの商品搬入にも利用できる共同荷さばきスペースを整備し、路上駐車の抑制と歩行者の安全性を向上する。
施設外観は、上層部にガラスカーテンウォールをアクセントとして取り入れ、施設内のにぎわいを街に表出させる。また、すすきのの象徴となっている広告看板を継承し、北側外壁面に大型ビルボードを設置する。
敷地面積が約5157平方メートル、建築面積が約4725平方メートル、延床面積が約5万3378平方メートルで、完工および開業は2023年秋を予定している。
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