新さっぽろ駅周辺地区開発プロジェクト、新街区の名称を公募:プロジェクト
大和ハウス工業など6者が共同開発する「新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発プロジェクト」では、教育機関が立地するG街区が完工。分譲マンションや商業施設、医療施設などで構成するI街区の第1および第3工区の概要が決定した。
大和ハウス工業、新さっぽろ脳神経外科病院、新札幌整形外科病院、交雄会メディカル記念塔病院、札幌学院大学、滋慶学園札幌看護医療専門学校の6者は、札幌市厚別区の「新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発プロジェクト」を共同開発中だ。先だって教育機関が立地するG街区が完工。分譲マンション、ホテル、商業施設、医療施設などで構成するI街区の第1工区、第3工区の概要も決定した。さらにG街区とI街区のそれぞれの名称も2021年6月30日まで公募しており、専用サイトから応募できる。
「新さっぽろ駅」周辺地区は、札幌市を多核心的都市とするための「副都心」とされ、鉄道・バスなどの交通の結節点として、公共施設や商業・業務機能が集積する。同エリア付近には、JR千歳線の新札幌駅と札幌市営地下鉄東西線の新さっぽろ駅、道央自動車道の大谷地ICと札幌南ICがある。
G街区には、札幌学院大学と滋慶学園札幌看護医療専門学校が2021年4月より開学した。同大学は学内に設置する社会連携センター、図書館、カフェテリアなどを市民に開放する。同専門学校では、区民と学生が一緒に学べる医療セミナーの開催を計画している。両校は、学術交流協定を締結しており、地域を結ぶ「産学連携」を推進していく。
I街区には、分譲マンション「プレミストタワー新さっぽろ」やホテル、商業施設、共用駐車場のほか医療施設4棟を建設し、隣接する「子育て支援施設」と合わせて、同エリアの新しい都市機能の充実を目指す。
また、JR「新札幌駅」とI街区の各施設は屋内空中歩廊の「アクティブリンク」でつなぎ、季節や天気に左右されず回遊できる。加えて、人々の憩いの場となる「アクティブガーデン」や、低炭素で災害に強い街を目指す「エネルギーセンター」を設置し、I街区全体に電気と熱エネルギーを供給する。
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