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高さ212m・延べ14.6万m2の常盤橋タワーが大手町で竣工、三菱地所プロジェクト(2/3 ページ)

三菱地所は、東京都千代田区大手町で計画を進めていた複合施設「TOKYO TORCH 常盤橋タワー」が2021年6月30日に竣工したことを発表した。常盤橋タワーは、地下5階/地上38階建てで、延べ床面積は約14万6000平方メートルで、高さは212メートルに達し、竣工時点でJR「東京」駅周辺で最も高いオフィスビルとなった。

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食の体感型プログラミングを展開

 3階のMY Shokudoは、入居テナントで勤務する就業者用のサービススペースで、昼食や夕食向けの食事を提供する「Dining(ダイニング)ゾーン」や飲酒が可能な「Sakaba(サカバ)ゾーン」、ティータイムにコーヒーなどを楽しめる「Cafe(カフェ)ゾーン」、料理を作れる「Hall & Kitchen(ホール アンド キッチン)ゾーン」で構成され、2021年8月中旬以降に順次開業する。Hall & Kitchenは終日一般消費者向けに開放し、その他のエリアは、昼休みは就業者専用のスペースで、夜間と休日は誰でも利用可能だ。


「Sakabaゾーン」

「Cafeゾーン」

 Hall & Kitchenゾーンでは、食の体感型プログラミングを展開している。具体的には、就業者が、仕事を早めに切り上げて、チームでキッチンに立ち、旬の食材を使用し調理することや複数人で1つのテーブルを囲み同じ料理を食べる機会を提供する。さらに、三菱地所が主催する食育プロジェクト「EAT & LEAD(イートアンドリバース)」の拠点として、生産者と消費者が交流するワークショップやプログラムを行う。


Hall & Kitchenゾーンでの食の体感型プログラミング

 MY Shokudo内には、先進的なトイレ「nagomuma restroom(ナゴムマ レストルーム)」を設置している。nagomuma restroomは、手洗い場や鏡を備えた六角形の個室を完備し、入り口には各個室の空き状況を可視化するモニターを取り付けている。さらに、トイレ内の照明、音響、設備はIoT機器で管理しており、せっけん残量や機器の利用状態を管理者が把握できるようになっている。


「nagomuma restroom」の個室

「nagomuma restroom」の個室の空き状況を可視化するモニター

ネイルアートと瞑想を組み合わせたサービスを提供

 8階の就業者専用ラウンジは、就業者専用のラウンジとカンファレンスルームから成り、室内清掃の一部をAI搭載の掃除ロボット「Whiz(ウィズ)」が担当している。就業者専用ラウンジは、打ち合わせだけでなく、リラックススペースとしても使え、Web会議向けの個室ブースも備えており、室内には2021年9月中にカフェが開業する。このカフェでは、室内限定で、NEC ネッツエスアイ製配送ロボット「YUNJI DELI(ユンジデリ)」による飲料のデリバリーを行う。


就業者専用のラウンジ

配送ロボット「YUNJI DELI」

 また、ラウンジ内では、就業者向けにネイルアートやヨガ、メディテーション(瞑想)を組み合わせたウェルネス・ビューティーサービス「マインドリッチプログラム」を提供する。


「マインドリッチプログラム」のデモンストレーション

 カンファレンスルームでは、最大100人を収容する7室の会議室を用意し、専有部では難しい大人数のミーティングに対応する他、カメラ・マイクなど貸し出し備品も備え、オンライン配信のニーズに応える。


カンファレンスルーム

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