現場画像に日時、住所、天気を付加した一体写真を簡単作成:現場管理
インフィニテグラは、ウェアラブル通信システム「raz.vision」に遠隔立会写真機能を新たに追加した。建設工事の現場画像・遠隔監督員画像のほか、日時・住所・天気が一体となった写真を作成できる。
インフィニテグラは2021年3月22日、ウェアラブル通信システム「raz.vision」に遠隔立会写真機能を追加したと発表した。建設工事の現場画像遠隔や監督員画像と併せ、日時や住所、天気などの情報を付加した写真を簡単に作成できる。
今回の機能を使って生成される写真には、現場で撮影された写真に付随情報と承認のポーズを取った監督員の画像が付随する。住所と天気は自動取得されるほか、緯度経度も表示されるため、まだ住所が付番されていない建設現場にも対応する。生成後の写真は遠隔臨場などの報告書に貼り付けるなどの活用ができるという。
利用方法は、まず現場の作業者がスマホ内蔵カメラで高精細静止画の撮影を行う。画像は遠隔立会者(監督員)に自動送信され、遠隔立会者は日時と自動取得された住所・天気と自身の写真を貼り付けるという流れだ。なお、スマホで高精細静止画撮影中でもウェアラブルカメラによる動画は送られ続け、音声通話も途切れないという。
従来、建設工事では発注者の監督員が建設現場に赴いて検査(段階確認や材料検収、立会)を行っていたが、監督員と検査対象物を一緒に撮影する慣習があり、遠隔臨場でもそれを再現したいというニーズがあった。
遠隔立会写真機能は、ウェアラブル通信システム「raz.vision」利用者であれば、有償オプション/報告キット(10ユーザーごとに月額1万円、税抜き価格)を契約すると利用できる。有償オプションは初期費用なし、1カ月単位で利用できるほか、「遠隔立会写真機能」を遠隔臨場がある月だけ利用することも可能だ。
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