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空調機のDX化を実現するクラウドサービス、遠隔監視・制御・更新・IoT機器連携に対応製品動向(2/3 ページ)

ダイキン工業は2021年6月1日にクラウド型空調コントロールサービス「DK CONNECT」を発売する。DK CONNECTは、インターネットに接続する空調機のコントロールと運転のデータを送受信するネットワーク端末「DK CONNECT edge」と専用クラウドから成るもので、専用クラウドは空調機100万台の同時接続とユーザー数30万人を想定して開発された。

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PCやスマートフォン、タブレットで、空調機の監視や制御などが可能

 DK CONNECTは、コネクテッドタイプ空調機のコントロールと運転のデータを送受信するネットワーク端末「DK CONNECT edge (ディーケーコネクト エッジ)」を介して、エアコンや換気装置といった業務用空調機を専用クラウドに接続し、PC、スマートフォン、タブレットで、監視や制御などをできるようにする。


「DK-CONNECT」のシステム構成図 出典:ダイキン工業

「DK CONNECT edge」 出典:ダイキン工業

 専用のクラウドでは、空調機の運転状況確認や遠隔操作などの基本的な管理が行える他、照明や換気装置といった設備との連携によるエネルギーの効率的な運用も可能。蓄積した空調機の運転データで改善点を見える化することや環境に合わせて自動制御システムの設定を変更することにも応じている。


空調機の運転状況確認のイメージ 出典:ダイキン工業

空調機の運転データから改善点を見える化 出典:ダイキン工業

 また、エネルギーソリューション、サービスソリューション、空気空間ソリューションといった機能を備えている。エネルギーソリューションは、施設内にある空調機の設定温度とエネルギー消費量のデータを基に、快適性を維持しつつ省エネ運転をサポートする他、年間のスケジュールを専用クラウドで設定することにより空調機を任意の時間で自動停止する。


エネルギーソリューションのイメージ 出典:ダイキン工業

 サービスソリューションは、空調機器が一時的に故障しても応急運転で冷暖房を維持したまま修理を進められ、停止期間を最小限に抑えられ、オンライン上での点検にも対応。空気空間ソリューションは、多様なセンサーのデータと空調機を連動し、室内を最適な温度と湿度に調整する。例えば、WBTセンサーで取得した熱中症指数と空調機を連携することで、指定の熱中症指数を超えた場合に、空調機により自動で室内の温度を下げられる。


サービスソリューションの応急運転のイメージ 出典:ダイキン工業

空気空間ソリューションのイメージ 出典:ダイキン工業

 DK CONNECTの安全性に関して、専用クラウドとDK CONNECT edgeの通信が途絶えても、空調機は運転を継続し、DK CONNECT edgeは最大20日分のデータを蓄積し回線が復旧した際に専用クラウドへ同期する。

 取り付けについては、シンプルな現地での施工とあらかじめ設定済みのDK CONNECT edgeをLTE Wi-Fiを介して専用クラウドに接続するだけで完了し、従来の工数と比較して9割削減している。


DK CONNECTの施工イメージ 出典:ダイキン工業

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