AlbaLinkが住宅ローンの意識調査を実施、住宅ローンで後悔していない人は81.7%:産業動向
AlbaLinkは、全国の男女377人を対象に、インターネットアンケートで、「住宅ローンついての意識調査」を行った。結果、住宅ローンで後悔していない人が全体の81.7%に上ることや住宅ローンで後悔しないためには「無理がなく堅実なローン返済計画を立てること」が重要なことが明らかになった。
AlbaLinkは、全国の男女377人を対象に、インターネットアンケートで、「住宅ローンついての意識調査」を2021年2月9日〜16日に行い、結果を同月28日に発表した。
年収が低い世帯ほど住宅ローンに後悔
調査結果によれば、「住宅ローンを組んで後悔しているか」と、対象者に質問したところ、「していない」と回答した人は全体の81.7%で、「している」と返答した人は18.3%となった。さらに、世帯年収別で分析したところ、年収が低い世帯ほど後悔している割合が大きいことが判明した。
後悔していると答えた対象者に、その理由について複数回答可能の条件で聞いたところ、「ローンの返済に困った」と回答した人は38人で最も多かった。次いで、「間取りや部屋の広さに不満が出た」と「自身の転勤や子どもの進学先の妨げになった」はともに16人で、「途中から賃貸派になった(家を買わない方がいいと思った)」は15人、「家族構成の変化に対応できなかった」は14人と続いた。
また、「隣が空き屋で、団体信用保険の内容が気に入っていた銀行で住宅ローンを組めなかった」「役職が降格となり給料が減りローンを払うのが苦しくなったため」「独身時代に購入したため、家族が増えたタイミングで買い替えや売却を検討しなければいけなくなった」といった意見が寄せられた。
「(住宅ローンで)後悔しないために大切なことは何か」と複数回答可能の条件で対象者に尋ねたところ、「ローンの返済計画」と答えた人は228人で最多だった。次に、「購入タイミング」は140人で、「周辺環境や利便性の変化の予測」は95票人、「家族構成やライフスタイルの変化」は90人、「間取りや日当たり、部屋の広さ」は83人となった。
一方、「後悔していない理由」としては、「特に不満はなく自分たちで全て決められたから」「賃貸としてもつぶしが効くエリアで購入ができたこと」「団体信用生命保険が死亡保険代わりになるのでそれも住宅ローンを組む利点だと思う」といった声が届いた。
<調査の概要>
調査時期:2021年2月9日〜16日
調査対象:全国の男女377人
調査対象のローン締結時の世帯年収:299万円は未満4.8%/300万円以上499万円以下は28.1%/500万円以上799万円以上は45.9%/800万円以上999万円未満は11.1%/1000万円以上は10.1%
調査対象のローン締結時の職業:会社員は83.0%、その他専門職(医師、看護師、弁護士など)は5.0%、個人事業主は4.8%、アルバイト(フリーター)は4.0%、派遣社員は1.9%、会社役員は1.3%
調査手法:インターネット(クラウドソーシングサービス)による選択式回答
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