再エネを活用する新街区「船橋グランオアシス」完成:プロジェクト
大和ハウス工業の大規模複合開発プロジェクト「船橋グランオアシス」が、2021年3月31日に完成。総戸数861戸の分譲マンション・賃貸住宅・戸建分譲住宅および商業施設から成る街区である。街区内の住居や施設で再生可能エネルギーを活用していく。
大和ハウス工業が進める大規模複合開発プロジェクト「船橋グランオアシス」が2021年3月31日に完成した。同社が2018年8月から開発してきた、総戸数861戸の分譲マンション・賃貸住宅・戸建分譲住宅と、商業施設から成る街区で、最寄り駅は東武野田線 塚田駅。
事業面積は5万7456.19平方メートルで、北側の集合住宅街区に分譲マンション「プレミスト船橋塚田」と大型賃貸マンション「ロイヤルパークス船橋」、低層賃貸住宅、南西側に戸建分譲住宅街区「セキュレア船橋グランオアシス」を配置、南側には13店舗が入る複合商業施設「フォルテ船橋」を含む商業施設街区を配置する。
同施設の施工時の電源と、全住宅や共用部、街灯の電気で、再生可能エネルギーを利用。国際的な「RE100」にも準拠する。分譲マンションでは、マンション全体のエネルギー使用状況を監視し、需要に合わせた出力調整をする。利用のピーク時に太陽光発電でリチウムイオン蓄電池にためた電力を共用部で使用することで、ピークカットを自動実施する。停電時は、リチウムイオン蓄電池から特定の機器に電気を供給する。
さらに各戸にはリアルタイムインジケーター(表示器)を設置し、電力の利用状況をリアルタイムで入居者に通知。利用料が正常値である場合は緑、多い場合は赤のシグナルが点灯する。なお利用料金は電力負荷に応じて変動する。電力利用量を可視化することで無理のない節電を促す仕組みであるという。
賃貸マンションと低層賃貸住宅では、同社の販売する再エネ電気を入居者に供給する。
戸建分譲住宅では「電力融通」を実施し、太陽光発電システムや家庭用リチウムイオン蓄電池、設備機器を効果的に制御するAI(人工知能)を用いたマネジメントシステムを開発、導入した。戸建住宅単体ではなく街区レベルで電力融通を実施することで、効率的なエネルギー消費が可能であるとしている。
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