国立がん研究センターの敷地内で延べ8000m2のホテルが着工、三井不動産:プロジェクト
千葉県柏市の国立がん研究センター東病院は、遠隔地から入院あるいは通院などする来訪者から同病院に近接する宿泊施設が望まれていた。こういったニーズに応えるため、三井不動産と国立がん研究センターは、宿泊施設の建設プロジェクト「(仮称)柏の葉ホテル計画」の計画を進めている。このホテルは、竣工後、三井不動産ホテルマネジメントが運営を行う。
三井不動産と国立がん研究センターは、千葉県柏市柏の葉6丁目にある国立がん研究センター東病院の敷地内で、計画を進めていた宿泊施設の建設プロジェクト「(仮称)柏の葉ホテル計画」が2020年12月16日に着工したことを同月22日に発表した。
5Gを活用した通信環境をホテル内に整備
柏の葉ホテル計画は、S造地上7階建てで、延べ床面積は8329.89平方メートル。所在地は千葉県柏市柏の葉6丁目5番2で、敷地面積(団地面積)は1万1914平方メートル、ホテル部分の敷地面積は3972.43平方メートル。客室数は146室。アクセスは、つくばエクスプレス線「柏の葉キャンパス駅」からバスで約6分。設計・施工は東急建設が担当し、開業は2022年の夏を予定している。
敷地内の国立がん研究センター東病院は、年間30万人弱のがん患者が来院している。遠隔地から入院あるいは通院などする来訪者からは、同病院に近接する宿泊施設が望まれていたため、柏の葉ホテルの建設が決定した。
建物に関しては、三井不動産と国立がん研究センターが共同で、客室と共用部の設計をはじめ、がん患者やその家族を支える具体的なサービスと機能の実装について検討を進めている。また、国立がん研究センター東病院との連携による新たな診療モデルの創出を目指し、5Gを活用した通信環境をホテル内に整備して、遠隔診療の提供やセンシングデバイスなどの導入による新たなヘルスケアサービスを提供する。
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