4人家族が求める住宅の設備や仕様を調査、一人一部屋を望む人が73.1%:産業動向(2/2 ページ)
アットホームは、0〜19歳の子供2人と配偶者1人と暮らす30〜50代の既婚男女420人を対象に、4人家族が幸せに生活するために最低限必要な「家の広さ」「間取り」「最寄り駅までの徒歩分数」といった住まいの条件や「あったら幸せだと思う設備・仕様」について、インターネット上で調査を行った。結果、住宅の仕様で、一人一部屋を求める人が全体の73.1%を占めることが判明した。
屋外設備では駐車場2台以上を求める人が全体の半数以上
また、アットホームでは、最低限必要な延べ床面積と最低限許容できる「最寄り駅までの徒歩分数」の回答について、2017年に行った同様の調査と比較したところ、延べ床面積はほぼ同じ結果だったが、駅徒歩分数は「15分未満」の割合が増え、駅に近い住宅が求められていることが明らかになった
「4人家族が幸せに暮らすために、あったら幸せだと思う、住居の設備と仕様は何か」と複数回答可能の条件で対象者に質問したところ、キッチン向けの設備では、「食器洗浄機」と返答した人は全体の53.6%で半数を超えた。次に、「コンロ3口以上」は46%、「パントリー」は36%、「ディスポーザー」は26.7%だった。
浴室やトイレ、洗面所向けの設備では、「追いだき機能付きバス」と回答した人は全体の63.3%で過半数となった。続いて、「トイレ2箇所」は59%、「浴室乾燥機」は50.2%、「浴室暖房」は48.3%、「ランドリールーム」は38.1%、「洗面台2箇所」は31%。
居室に関しては、「一人一部屋」と返答した人が全体の73.1%で大部分を占めた。次に、「和室」は45.2%、「床下収納」は36.9%、「書斎」は34%、「ロフト」は28.3%だった。屋外設備では、「駐車場2台以上」と回答した人は全体の51.7%で最多だった。次いで、「防犯カメラ」は51.2%、「広い庭」は50%、「ウッドデッキ」は38.1%、「ベランダ2箇所」は24%となった。
<調査の概要>
調査時期:2021年2月26日〜3月1日
調査対象:0〜19歳の子供2人と配偶者1人と暮らす30〜50代の既婚男女420人
調査方法:インターネットアンケート
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