アットホームが不動産会社に求めることを調査、重説と契約は「対面を望む」が半数以上:不動産市況(2/2 ページ)
アットホームは、物件の購入検討もしくは賃貸を検討している18〜50歳の男女412人に、今後希望する住まいの探し方や不動産会社に求めることについての意識調査を行った。その結果、住宅の購入検討者と賃貸物件を探している対象者ともに、重要事項説明と契約は対面で行いたい人が全体の半数以上を占めることが明らかになった。
希望する申し込み手続きはスマホ・PCによるWebフォームへの入力が最多
「今後、住まいを探す際、(内見など)の申し込み手続きはどのように行いたいか」と対象者に尋ねたところ、賃貸物件を探している対象者では、「自宅でスマートフォン・パソコンなどを利用してWebフォームに入力・送信」と答えた人が全体の41.3%で最も多かった。他に、「現地で書類に記入」は32%、「自宅で書類に記入・郵送」は15%、「現地でスマートフォン・パソコンなどを利用してWebフォームに入力・送信」は11.7%だった。
住宅の購入検討者でも、「自宅でスマートフォン・パソコンなどを利用してWebフォームに入力・送信」と答えた人が全体の33%で最多となった。続いて、「現地で書類に記入」は29.6%、「現地でスマートフォン・パソコンなどを利用してWebフォームに入力・送信」は24.8%、「自宅で書類に記入・郵送」は12.1%の結果となった。
「今後、住まいを契約する際、重要事項説明と契約は、対面もしくはオンラインのどちらで行いたいか」と対象者に質問したところ、賃貸物件を探している対象者では、「重要事項説明」を対面で対応したい人が全体の69.9%で、オンラインで応じたい人は30.1%となった。契約に関しては、対面が74.8%で、オンラインは25.2%だった。
住宅の購入検討者では、「重要事項説明」を対面で行いたい人が全体の68.4%で、オンライン希望は31.6%となった。契約については、対面が68.0%で、オンラインは32%だった。
重要事項説明と契約をオンラインでしたいと回答した対象者に理由を聞いたところ、「新型コロナウイルスの感染対策」や「オンラインの方が気軽にいろいろ聞けそう」「録画でき冷静に判断ができると思う」といった声が寄せられた。
<調査の概要>
調査時期:2020年9月30日〜10月1日
調査対象:物件の購入もしくは賃貸を検討している18〜50歳の男女412人
調査手法:インターネットによるアンケート調査
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