清水建設、自動運転車両と経路案内を連携した施設内移動サービスを構築:プロジェクト
清水建設は、自動運転プラットフォームを活用し、自動運転車両の配車リクエスト機能と歩行者ナビゲーションシステム(歩行者ナビ)の経路案内機能を組み合わせた新たな施設内移動サービスを構築した。
清水建設は2019年10月17日、建物と自動運転車両やロボット間の連携基盤(自動運転プラットフォーム)を活用し、自動運転車両の配車リクエスト機能と歩行者ナビゲーションシステム(歩行者ナビ)の経路案内機能を組み合わせた新たな施設内移動サービスを構築したと発表した。このサービスの実証実験を兼ね、同年10月19〜20日の2日間、東京ガス不動産主催の地域イベント「新豊洲SPORT×ART FESTIVAL 2019」内で、歩行者ナビと連携した自動運転車両走行の体験会を実施した。
今回構築した施設内移動サービスは、同社が開発した自動運転プラットフォームのプロトタイプに、歩行者ナビと、ティアフォーの自動運転技術を組み合わせることで実現したものだ。体験会では、住宅展示場「豊洲まちなみ公園」を対象エリアに、歩行者ナビアプリ画面での自動運転車両の配車予約から、乗車位置までのナビゲーション、目的地までの車両移動に至る一連の移動サービスを展開する。
同社はこれまで、施設内で移動・搬送サービスを提供する自動運転車両や自律型サービスロボットが連携して稼働するための基盤として、施設側の自動運転管制・監視機能をプラットフォーム化し、施設と車両・ロボットを共通のAPIを介して連携させる自動運転プラットフォームの研究開発を進めている。
自動運転技術などを開発するベンチャー企業のティアフォーと共同で、技術研究所内に、高精度3次元デジタルマップや建物群BIMデータの施設情報と、自動運転車両の位置・走行状態などの情報を一元管理する管制・監視システムを構築した。ティアフォーの自動運転関連ソフトウェアを連携させ、複数の自動運転車両の同時走行実験、車両の到着に合わせてシャッター設備の開閉を自動制御する施設連携実験などを行ったという。
今後は、自動運転技術を活用した移動・搬送サービスの実証実験を通じて、車両・ロボットと施設の連携技術の高度化を図り、自動運転プラットフォームの2021年度内の実用化を目指す。
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