間取りスケッチから3Dイメージを作成、スマホに届けるサービス開始:CAD
スーパーワークスは、住宅購入検討者向けに、手描きの間取り図から3Dイメージを作成するサービス「ネットモケイfree」を提供開始した。空間イメージの把握・共有が容易になりトラブル回避に貢献する。
スーパーワークスは、住宅購入検討者向け3Dイメージ提供サービス「ネットモケイfree」を2021年2月12日から提供開始した。
同サービスは、既存の「ネットモケイ」は建築図面を元に3Dイメージを作成し、メールで閲覧用URLを送付、スマホで簡単に閲覧操作できるサービスだ。これまで、全国のハウスメーカー、工務店や自治体に、約200棟の3Dイメージを提供してきた。ネットモケイfreeは、新たに住宅購入検討者向けのサービスとして提供する。
利用者が検討中の住宅プランを写メで撮影、専用サイト内のフォームから登録すると、7営業日程度で3Dモデルを無料作成し、3Dイメージの表示URLをメールで送付する。これにより、間取り図からの想像が難しい、空間イメージの把握・共有が容易になりトラブル回避に貢献できるとしている。
施主はプランを間取り図で検討することがあるが、そこから空間をイメージすることは難しく、家族で検討する際に空間イメージを共有することに課題があった。また、住宅会社との打ち合わせも主に図面で行われるため、住宅会社と施主の認識の違いに、着工後初めて気付いて、既に手遅れということもあった。同社は設計業務の中でこれらの課題に着目し、ネットモケイ事業を開発。「もっと早く、直接届けたい、広めたい」との考えから無料提供を始めたという。
またコロナ禍による在宅でのプラン検討や、住宅会社などとのオンラインでの打ち合せの機会が増えており、イメージを簡単に共有できる仕組みが、より求められるようになった。
今後、ネットモケイfree以外にも、住宅用FPソフト開発のシステムデザイン・アクティとの提携で、資金相談や会社選びも無料で提供。住宅会社や金融機関が提供する資金計画は本来の適正額と異なることもあるため、第三者である専門家がさまざまなアドバイスに対応する。
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