“慶應大予防医療センター”が虎ノ門・麻布台の超高層ビルに拡張移転、「街のウェルネス」を担う核に:プロジェクト(2/2 ページ)
慶應義塾大学病院予防医療センターが、虎ノ門・麻布台地区で開発が進む再開発事業のA街区メインタワーに移転することが決まった。予防医療センターを核に、スパ、フィットネスクラブ、レストランやフードマーケットといった施設や広場、菜園ともメンバーシッププログラムでつなぎ、外部施設や医療機関とも連携しながら、世界中で抱えている諸問題に対する1つの解として、再開発事業全体のコンセプトでもある真に豊かな「ウェルネス」を提示する。
予防医療センターが入るメインタワーは57階建て
計画地は、アークヒルズに隣接し、「文化都心・六本木ヒルズ」と「グローバルビジネスセンター・虎ノ門ヒルズ」の中間に位置する。約8.1ha(ヘクタール)もの広大な計画区域は、豊かな緑に包まれ、約6000平方メートルの中央広場を含む緑化面積は約2.4haとなる見通し。
プロジェクト全体のコンセプトは、「緑につつまれ、人と人がつながる『広場』のような街“Modern Urban Village”」で、コンセプトを支える2つの柱を「Green」と「Wellness」と位置付けている。
このうち、ウェルネスを担う予防医療センターが入居するA街区メインタワーの高さは約330メートルで、低層階にオフィスや商業施設以外に、隣接する形で7階建てのインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン・東京」を誘致。中層部分の7階〜52階は、基準階貸室面積で約4300〜4840平方メートルの大規模なフロアプレートを備えるオフィスとし、高層階の54〜64階は約90戸のハイグレードマンションを整備する。
超高層タワーの外観デザインはアメリカのPCPA(ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ)、低層部の建築とランドスケープはロンドン五輪の聖火台を手掛けたことで知られる英国の3次元デザイナートーマス・ヘザウィック(Thomas Heatherwick)氏がそれぞれ担当する。
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